サマスタ選手 コンテスト

「お尻が重力に負けていて」試着室で幻滅 広告会社勤務・2児の母がボディコンテスト満点優勝 仕事前の筋トレを継続

11月23日(土)、 行田市産業文化会館にてフィットネスコンテスト『サマー・スタイル・アワード 2024 最終予選』が開催され、下村架奈(しもむら・かな / 45)さんがビキニ(ベティ)部門マスターズクラスで優勝を果たした。全体的に脂肪は少なく、引き締まった身体が求められるこの部門で、文句なしの満点優勝を掴んだ下村さんのボディメイクへのこだわりとは。

【写真】下村架奈さんの筋肉質なビキニボディ

洋服の中でもボディラインが強調されやすいスキニータイプのズボンが好きだったという下村さん。ある日、洋服屋さんで起きた”とある出来事”が眠っていたボディメイク熱に火をつけた。

「試着室でスキニーデニムを試着した際、ふと鏡に映った自分の後ろ姿を見たんです。すると想像以上にお尻が重力に負けていて。想像を絶する自分の姿にショックを隠せず、その日は購入せずに帰宅。それほど自分に幻滅したことを今でも鮮明に覚えています。引き締まった身体にしたいと思い、この日からボディメイクを始めました。当時から痩せ型ではありましたが、いくら痩せていてもきれいではないことに気付かされたんです」

それからというもの、ひたすらお尻のみを鍛え続けてきたという下村さん。『ヒップアップ』という漠然な目標設定であったためかモチベーションが落ちかけていたある日、周囲の勧めで参加をした同団体のセミナーでまたもや下村さんの運命を変える一言を浴びる。

「正直、特別太っているわけではなかったので講師の先生からは褒められると思っていました。でも、実際に講師の先生とトレーナーさんからかけられた言葉は”身体うすっ!”でした。”痩せている”という言葉ではなく、”薄い”という言葉が刺さったんです。もちろん、悪気があって言ったわけではないと思います。でも、当時の私にはグサっとくるものがあって。素直にメリハリのある身体を目指したいと思い、本格的なトレーニングと大会出場を決意しました」

今大会でもお尻を強化したという下村さんは、2人の子どもを育てながら広告会社で働くキャリアウーマンママ。就業前のわずかな朝の時間で肉体を作り上げてきた。

「トレーニングに割ける時間は少ないため、1回1回の動作も最大限の集中力で臨んでいます。今回は重量も扱いつつ、お尻の中でも部位を細かく分けて作り込んできました。筋肉を育て、成長させる感覚は育児と似たものがありますね。今はお尻にダイヤモンンドカットを作ることを頑張っています(笑)」

多忙な中でも筋トレを継続することは決して容易なことではない。それでもなお、筋トレを継続する下村さんが感じるトレーニングの魅力とは?

下村架奈さん

「ボディメイクはお金でも手に入れられない唯一無二のものだと思います。そして、一時的な頑張りでは変化は得られない。それが他のスポーツにはない魅力ではないでしょうか。知人にはよくストイックと言われますが、好きでやっているのでそんな感覚はなくて。筋トレを始めて以降、自分の身体を好きになったのは事実です。歳を重ねても身体はいくらでも作れます。大切なのは継続すること。続けていれば変化は必ず訪れます!」

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材:池田光咲 撮影:夏目英明

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