“サマスタ”の愛称で知られる人気ボディコンテスト『SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)』。昨年12月に開催された2024年シーズンの決勝大会で、ビューティーフィットネスモデル部門マスターズ(37歳~)クラス5位入賞を果たした菅原櫻子(すがわら・さくらこ / 47)さんが、大会出場を通じて感じた「足らないことを知る喜び」とは何か?
「決勝大会には、多くのプロ選手も多数出場するなかでアマチュアの私がどこまで迫れるか、食い込めるか、という思いで挑みました。とにかく私らしく悔いのないステージをするということに必死でしたが、実況で“プロ喰い”と言っていただき、また5位ではありますが入賞できたということは、悔しさ半分うれしさ半分、というのが正直な気持ちです」
初出場から4年目のシーズンを終えた今、2024年シーズンを通じて一番印象に残っているのはこの決勝大会ではなく、11月23日に開催された最終予選での一戦だと言う。
「2021年にビキニモデル部門で優勝された麻田ゆん選手が3年ぶりに出場され、その同じ舞台に立つことができて、ものすごい刺激をいただきました! 私がサマスタに初めて出場したのも2021年のこと。麻田さんはそれまでも私にとってずっと憧れと尊敬の対象でしたが、そのステージは本当にすごい迫力で、まさに”圧倒的”の一言で……」
それは、以降3年の間大会出場を重ねてきた菅原さんを初心に返らせる、またあらためてトップ選手との差を実感させる時間だった。
「それぞれに順位がつく対戦ではあるのですが、そのときはあたかもひとつのステージを一緒につくっているように感じられて、とても光栄でした。私にとってはこの年齢になってこそ”足らない”を知ることは喜びと価値であって、自分が圧倒的に負けている差分をまだまだ目の当たりにできたことはとても貴重な体験でした!」
心機一転、このオフは「今までにないくらい真面目にトレーニングに励んでいる」と言う。
「今年こそいい加減、長年の課題であるお尻をちゃんと鍛えると決めました!例年オフには仕事と遊びに明け暮れていたのですが、今年はもう、下半身中心のトレーニングメニューを始めていますし、併せてのコンディショニングもしっかりと。お酒の量も控えめにを心がけています(笑)」
トレーニングへのモチベーションはほかにもある。
「息子が高校生になり、その成長と自立とを日々感じています。そんな彼にとって、挑戦をやめないかっこいいかーちゃんでありたいな、とも。それに私自身この競技を通じてなかなか勝てなくても目標高く挑み続ける楽しさや、自分の成長を自分で喜べる幸せを実感しています。これからもずっと、何かを追いかける挑戦者であり続けたいと思っています!」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:大塚真奈美 撮影:夏目英明
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