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女優・松岡千夏がボディコンテストを経て進化 美脚でのハイキックシーンも華麗なアクション女優への歩み

「20代のころは、テレビで流行りのダイエットに次々と飛びついては、リバウンドを繰り返していました。超低カロリーダイエットをしたときは低体温と味覚障害を発症して身体を壊すなど、体型管理に苦しんできました。そのころは身体が辛いことももちろんですが、何よりも一人で頑張り続ける孤独が辛くて仕方ありませんでした」

【写真】松岡千夏さんのハイキックシーン

松岡千夏(まつおか・ちなつ/32)さんは、フリーで活動する女優である。『全裸監督season2』『しあわせのいえ』などのドラマや映画にも出演、スレンダーな肢体から繰り出される華麗なアクションパフォーマンスを持ち味として活躍する。2022年から出場を始めたボディコンテスト『サマースタイルアワード』では、プロ選手としても脚光を浴びている。

「トレーニングをボディメイクとして取り入れだしたのは、自分での体型管理に限界を感じて、プロに任せようとパーソナルトレーニングジムに入会したのがきっかけです。そのころは女優の活動で需要がなく、多くの人が見て魅力的だと思えるような、何かを変えないとこのままでは仕事につながらないと危機感をもったからです」

週1日のトレーニングと食事のPFC管理により、3カ月で体型はかなりの変化を見せたという。そこで勧められて出場したコンテストに軽い気持ちで出たところ、もっと上位を目指したいという闘志がわいた。

「凝り性なので、どうせやるからにはコンテストも突き詰めてやりたいと思いました。トレーニングにキックボクシングも増やし大会用の身体を洗練していくうちに、今までとは違ったお仕事も増えてきました」

それが現在、松岡さんが主戦場とする「アクション女優」だったという。

「私はダンスや歌が飛び抜けて上手いわけではないので、アクションや身体作りが上手いということを看板にしてやっていこうと決意しました。そこで大会出場を重ねて、どんどん肉体をアップデートするとともにキックボクシングで技を磨きました。その成果が少しずつ出てきて、現在は『体型管理がしっかりとしていて果敢に動ける女優』という枠組みで私を起用してくださる機会が多くなりました」

松岡さんは今年は大会出場を休止し、本業に専念するという。

「ボディメイクの専門知識を学んだので、役に合わせて身体を自在に変化させられるという新たな特技ができたほか、トレーニングをしたことで体力がついて、過酷な長時間ロケも安心して任せてもらえるようになりました。数少ない女性のアクション枠として、これからも役に立てればいいなと思っています」

現状に甘んじず自身を磨いていける人には、必ずそれを見てくれている人が現れる。新しく広がった活躍の場でも、松岡さんはさらに輝きを増していくだろう。

松岡千夏さん

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材:にしかわ花 写真提供:松岡千夏

執筆者:にしかわ花
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。

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