4月6日(日)、埼玉県・三郷市鷹野文化センターにて『サマースタイルアワード 2025 新人類』が開催され、宮本茜(みやもと・あかね / 28)さんがビキニモデル部門で1位に輝いた。さらに宮本さんは同日開催された『ROOKIE CHALLENGE CUP東日本予選』でも同部門に出場し1位を獲得。二冠達成を果たし、大躍進の大会となった。
昨年、友人が出場する『サマースタイルアワード 』を観戦したことがボディメイクとの出会いであった。
「実は大学時代の友人が、サマスタでプロ選手として活躍をしている岡野由佳さんで。彼女が出場する大会へ応援に行ったことが一番最初のきっかけでした。これを機に一緒に筋トレをすることになったのですが、そのときに2人で撮った写真が……。身体を見比べたときに、悔しさというか、あまりにも岡野さんがカッコよすぎて(笑)。私も岡野さんのような身体になりたいと思い、ボディメイクを始めました」
とは言うものの、筋トレはほぼ未経験であった宮本さん。まずはジムを探し、入会するところからのスタートであったという。
「ふらっと立ち寄ったゴールドジムの受付スタッフさんの雰囲気が良く、ここなら続けられるかもと思い入会を決めました。はじめてのボディメイクで不安な気持ちもありましたが、スタジオレッスンで元々好きだったヨガに取り組めたのは良かったのかもしれません。私にとってはすごくリフレッシュになっていました」
初めて挑む大会に向けて特に強化をしたのがメリハリのある身体づくり。
「日々のレッスンでは、広背筋がきれいに見えると褒めていただいたので、背中からウエスト・ヒップ
といったボディラインにメリハリを出せるよう頑張りました。上半身と下半身のバランスがよく見えるよう、ヒップトレーニングは重点的に行ったと思います」
日々のトレーニングが実を結び、大会当日はメリハリのある身体で会場を了した宮本さん。筋トレ初心者でありながらボディメイクに成功した秘訣を伺った。
「はじめのころは毎日がてんやわんやでした。ジムに行っても器具が多すぎて分からないし、凄そうな人だらけで自分が居てもいいものなのかと、正直戸惑う日もありました。ジムが広すぎてよく迷子にもなっていましたよ(笑)。でも、2週間に1回のパーソナルトレーニングで習ったことを忘れないよう、ほぼ毎日ジムに通いました。もし分からなくなったらジムのトレーナーさんに教えてもらったりもしましたね。そして大会当日は岡野さんにサポートしてもらって。本当に心強かったですし、周りの支えがあってこそのいまの私だと思っています」
「ジムに入会してもトレーニング方法や雰囲気に馴染めずやめてしまった」というのは多くの人が経験する悩みの一つ。ジム入会後の戸惑いを経験しながらも、継続できた理由とは。
「"ジムで筋トレをしている人たちは自分自身のことしか見ていないから、私のことを気にしている人なんていない"と考えると気持ちがとても楽になりました。ジムで運動をしている人たちは強度を問わず、それぞれの目標に向かって頑張っている人たちだと思うんです。ジムへ通うことに"恥ずかしい"などといった気持ちから抵抗感を感じている方は考え方の視点を少しだけ変え、『自分のために過ごす時間』としてジムの時間を楽しんでみてください!」
「ボディメイクはお金でも手に入れられない唯一無二のものだと思います。そして、一時的な頑張りでは変化は得られない。それが他のスポーツにはない魅力ではないでしょうか。知人にはよくストイックと言われますが、好きでやっているのでそんな感覚はなくて。筋トレを始めて以降、自分の身体を好きになったのは事実です。歳を重ねても身体はいくらでも作れます。大切なのは継続すること。続けていれば変化は必ず訪れます!」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:夏目英明
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
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