4月6日(日)、埼玉県・三郷市鷹野文化センターにて『サマースタイルアワード 2025 新人類』が開催され、伊藤千織(いとう・ちおり / 28)さんがビューティーフィットネスモデル部門で1位に輝いた。さらに伊藤さんは同日開催された『ROOKIE CHALLENGE CUP東日本予選』でも同部門に出場し1位を獲得。ともに審査員からの評価は満点と、文句なしの結果を残した。
本格的なボディメイクを始めたのはわずか半年前だという伊藤さん。そのきっかけは不意に撮影された1枚の写真だった。
「ランニングに行く準備をしている私の後ろ姿をたまたま夫が撮影していて。その写真に映る自分の背中に驚きました。”こんなにも自分は太っていたんだ”と気づいたんです。友人は細くてきれいな子が多いので、自分も頑張らなきゃと思い、まずは宅トレから始めました。YouTubeを見ながら可変式のダンベルで簡単なエクササイズをするところからのスタートでしたね」
トレーニングを始めるまでは仕事も完全在宅となり運動習慣がなくなっていたというが、大会までの約半年間で6kgの減量に成功。伊藤さんはここまでどのようなトレーニングを積んできたのだろう。
「背中とお尻のトレーニングは頑張りました。特に背中は私の強みと言えるまで自信がつきましたね。ラットプルダウンなどケーブルマシンを使った種目で、肩甲骨の下に位置する大円筋に効かせるトレーニングは取り入れて良かったと感じています。この部位を鍛えることで背中の広がりが出た気がします」
「減量は辛くなかった」と語る伊藤さん。その背景には、ボディメイクを始めたことで芽生えた食生活の意識変化があった。
「今までは食べ物の成分なんてほとんど意識していませんでした。でも、筋トレを始めてからは添加物や素材を気にするようになって。油もあまり摂らなくなり、クリーンなものを身体に入れる意識が芽生えたんです。そしてこの食生活が私に合っているということにも気づきました。見た目の変化はもちろんですが、食物繊維の摂取で便秘もなくなりましたね。漢方に頼って便秘を解消しようとしていた過去がウソのようです(笑)。筋肉がついたことでぎっくり腰もなくなりました」
ボディメイクを始めるまでは継続することの難しさや、大会出場への敷居の高さを感じていたという伊藤さん。そんななかでも半年間の継続を実現したコツを伺った。
「筋トレを始めようとするときってハードルが高く感じがちだと思うんです。実際に私もそう感じていました。でも、一歩踏み出してしまえば自分の身体の変化を感じることができたり、健康になったり。頑張っている自分への自信につながったんです。難しさを感じる方は、私のように宅トレから始めてみるのもオススメです。フォームが心配であればトレーナーに頼ってみるもの良いでしょう。筋トレではなく、ウォーキングなどの有酸素運動からでも、健康につながることをやってみると新たな発見があるに違いありません!」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:夏目英明
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
-サマスタ選手, コンテスト
-サマースタイルアワード, SSA