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「だらしなさすぎて嫌になった」身体から桃尻へ!「粘土を足すように」作った美しすぎるS字ボディ【筋トレビフォーアフター】

「ダンスを辞めてからの身体がだらしなさすぎて、嫌になったんです」

自身のボディメイクのきっかけをこう話してくれたのは、2024年憧れに憧れた『サマースタイルアワード・ビキニベティPRO』で優勝を果たした駒井亜紀(こまい・あき/28)選手。

きゅっとしたくびれに桃のようなお尻は、まさに“メリハリボディ”そのもの。「だらしなさすぎて嫌になった」身体から、現在の身体はどのようにして作られたのだろう。

【写真】駒井亜紀選手のきゅっとしたくびれと桃のようなお尻

ボディメイクは粘土を足すようなイメージで

学生時代は幼少期からダンスに打ち込み、体型についてそれほど悩むことはなかったという駒井選手。しかし社会人になり、習い事をやめて4年ほど経ったある日、ふと自分の身体に違和感を覚えた。

ぽっこりお腹にたるんだお尻。「これはさすがにだらしない」と、自分自身にショックを受けたことが筋トレを始めるきっかけになった。当初はスレンダーなモデル体型を目指していたが、気がつけば“マッチョ”な身体を追い求めるようになっていたという。

特にコンプレックスだったのは、貧相な上半身に比してボリュームのある下半身。そのアンバランスな体型を整えるため、自身の身体を細かく観察し、理想のシルエットに近づけるようにトレーニング種目を組み立ててきた。

「足りない部分に粘土を足していくようなイメージです。4分割のトレーニングを1周したら1日休むルーティンで、筋トレを行っています」

クリーンな脂質は身体作りの味方

また、食事の内容も大きく変化した。かつてはパンが主食だったが、現在はお米を中心に、1食あたり20〜30gのタンパク質を確保。「脂質は敵だ」と、極端に避けていた時期もあったが、今ではナッツやアボカド、納豆、MCTオイルといった“クリーンな脂質”を取り入れ、制限カロリー内で栄養バランスの取れた食事を意識している。

さらに、メンタル面の成長も大きい。

「競技初期はとにかく我慢、我慢の生活で。極限の痩せるための食事や生活をしていました。今は、チートデイや気分転換の外出を取り入れ、心のバランスを保つことも大事にしています。また、寝起きと寝る前のストレッチや、最低7時間の睡眠も欠かさず、心身ともに整えることを意識していますね」

「頑張りすぎないこと」を信条に、少しずつ理想の身体に近づく駒井選手。10kg幅の減量を何度も繰り返してきたことで、自分にとっての“ベストな痩せ方”がわかるようになり、かつて感じていた太ることへの恐怖も軽減されたという。

「以前は上下のバランスが著しく異なっていて別人でしたが、少しずつバランスが整ってきているかなと感じます。でもこれはまだまだ課題ですが……」と駒井選手。

美しさや理想の身体は、我慢だけではなく、“自分を知り、育てる”ことで作られていく。駒井選手の変化は、そんなボディメイクの本質を教えてくれるものだった。

駒井亜紀選手

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材・文:小笠拡子 写真提供:駒井亜紀 大会写真:岡 暁、夏目英明

執筆者:小笠拡子(おがさ・ひろこ)
ボディビルにハマり、毎年筋肉鑑賞への課金が止まらない地方在住のフリーランスライター。IRONMAN・月刊ボディビルディング・Woman’s SHAPEなどで執筆・編集活動を行う。筋肉は見る専門。

 

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