4月19日(土)、東京都・三鷹市公会堂にて『サマースタイルアワード 2025 SPRING CUP』が開催され、森田安(もりた・あん)さんがドレス部門マスターズクラスで2位に輝いた。
クラシックバレエを大人になってからの新しい趣味としていた森田さん。トレーニングをはじめたきっかけはバレエに生きる動作を身につけるためであった。
「19年続けているクラシックバレエは、1年に1回ある発表会にも参加するほど長年継続している趣味です。当初、筋トレはその延長で始めたようなもの。ある日24時間ジムを目にしたとき、”こういうところで鍛えれば、バレエで手を上げる動きも腕が主導ではなく、背中から動かせるようになるのでは?”と思ったことをきっかけに、ジムでアルバイトを始めました。まさかこのように自分がボディコンテストに出場するようになるとは考えてもいませんでしたね」
筋トレは究極のアンチエイジング
トレーニングを始めると徐々に『ボディメイクの価値』に気づき始めた森田さん。そしてそれは、自身が美容部員として働いていたころの『生きがい』とリンクするものであった。
「最初はエクササイズレベルでマシントレーニングを多少行う程度でした。でも、継続をしていくうちに、自分の身体が変わっていくことに気づいて。若いころは美容部員として、女性にきれいになってもらうことを生き甲斐に感じていた私にとって、当時の記憶が蘇るほどの高揚感を覚えました。トレーニングは身体ごと変わることのできる『究極のアンチエイジング』だと感じたんです。これ以降、トレーニングの素晴らしさを多くの女性に伝えたいと思い、トレーナーの資格も取得しました」
ドレス部門は初めて挑戦するカテゴリーであったという森田さんが今回強化を図ったのは、肩や腕、背中といった上半身のトレーニングだ。
「ドレスはボディラインが出る衣装なので、今回はお尻のアウトラインと上半身の強化に励みました。体質的に筋肉がつきにくく、太りにくいので身体のボリュームという面ではトレーニングはもちろん、食べることを頑張りましたね。女性らしい丸みのある身体を得るため、多めにカロリーを摂取しました」
現在はトレーナーとして、同団体の認定講師も務める森田さんに、ボディメイクにおける目標設定と大会出場の意味を伺った。
「自分の理想とする身体は時間はかかりますが、確実に近づくことはできます。思うように成果が出ず悩んでいる方も自分を信じ、諦めずに継続していただきたいです。大会は誰しもが目指すべきものではありませんが、私は普段の筋トレのお披露目会だと考えています。終わりはないボディメイクにおける1つの通過点として大会を活用するもの良いと思いますよ」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:夏目英明
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
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