サマスタ選手 コンテスト

25歳の“満点優勝”ビキニボディ 「体型を隠す服ばかり」で自信がなかった過去から一変

「体型を隠すような服ばかり選んでいた私が、『身体のラインがわかる服を着たい』って思えるようになったんです!」

うれしそうにそう話してくれたのは、『サマースタイルアワード関西新人類&ROOKIE CHALLENGE CUP西日本予選』のルーキービキニモデル、ビキニモデル共に優勝し、MVPも獲得した安藤涼(あんどう・りょう/25)さんだ。審査員スコアではルーキー部門、一般ともに700点満点を獲得するほどの身体とステージングだったが、昔は体型を隠す服ばかりを着ていたという。

【写真】安藤涼さんの満点優勝ビキニボディ

「もともと食べることが大好きで、しかも太りやすい体質なんです。まわりの目ばかり気にして過ごすのがイヤで、自信を持ちたくてトレーニングを始めました」

最初はダイエット目的だったというが、初めてボディコンテストを観戦したときに大きな心の変化が訪れた。

「ステージに立つ選手が、かっこよくて感動して。『私も挑戦してみたい!』って気持ちがわき上がってきたんです」

減量を進める中で、一時は摂食障害を抱えるほどに追い込んだ経験もあったという。だからこそ、安藤さんは正しい知識の大切さを実感している。

「私は初めての減量で知識もなくて、とりあえず体重を落とせばいいと思っていたんです。でも結果的に身体を壊してしまって……。そこからは基礎代謝分のカロリーをしっかり取ること、脂質もカットしすぎないことを意識するようになりました」

安藤さんが実践していたのは、鶏肉や鯖などの高タンパクな食材に、ご飯とかぼちゃを中心とした炭水化物、そして低脂質食材を中心に構成した食事だった。

「例えば、朝は鶏肉と納豆にお米。夜は鶏肉とカボチャに油を少し加える。しんどいときはご褒美として、少し良いお肉や魚を買ってテンションを上げていました」

「昔は『スクワットしたら脚が太くなる』とか、『肩を鍛えたらゴツくなる』って思ってたんですけど、そんな簡単に筋肉ってつかない(笑)」

今では「早くムキムキマッチョになりたい」と言い切っている安藤さん。トレーニングを通じて身体が変わっただけでなく、心のあり方まで大きく変化した。

「以前は周りの目ばかり気にしてたけど、今は好きな服を着て出かけたいって思えます。明るい色の服が増えて、自分を楽しめるようになりました」

コンテスト初出場での受賞は、そんな変化の象徴だった。

「どんなことでも諦めずにやり続ければ、結果は必ずついてくるんだと感じました。誰かに勝つためじゃなくて、私はこうしてこのステージに立ったって胸を張れる。その経験が、何よりも大きな財産になりました」

安藤涼さん

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

次ページ:安藤涼さんの満点優勝ビキニボディ

取材・文:柳瀬康宏 写真撮影:岡 暁

執筆者:柳瀬康宏
『IRONMAN』『月刊ボディビルディング』『FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格:NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動。2019年よりJBBFやマッスルゲートを中心に、毎年ボディコンテストに挑戦中。

-サマスタ選手, コンテスト
-,

次のページへ >


おすすめトピック



佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手