6月29日(日)、千葉県・青葉の森公園芸術文化ホールにて『サマースタイルアワード2025 千葉予選』が開催され、根本真由美(ねもと・まゆみ / 50)さんがビューティーフィットネスモデル部門マスターズクラスで1位に輝いた。
本格的なトレーニングは2年ほど続けているという根本さん。きっかけは持病による手術後の極度な体重減少だった。
「コロナウイルスが流行する前はジムに通っていたのですが、私の当時の仕事は介護士。感染症対策から、趣味でジムへ通うことができなくなったことをきっかけにトレーニングから離れた期間がありました。その後、コロナ禍が落ち着きはじめたころに大腸の手術をしたのですが、術後の体重が大幅に減少してしまって。最終的には36kgにまでなってしまいました。標準体重よりも大幅に少ないですし、この先の健康を考えても”このままではいけない” と危機感を感じ、トレーニングを再開しました」
現在はパーソナルトレーナーとして活動する根本さんは、昨年からボディコンテストへの出場にも挑戦している。
「ボディコンテストは、普段通っているエニタイムフィットネスのトレーナーさんがNABBAという大会に出場していることもあり、憧れの気持ちを抱いていました。そんなとき、パーソナルトレーナーが ”挑戦してみよう” と背中を押してくれて。はじめは年齢的にも最後まで走り切れるか不安でしたが、今では挑戦して良かったと心から思います。現在は週4〜5日の頻度でトレーニングに励んでいます」
コンプレックスの『細い脚』は筋トレで解消を目指す
大会当日はバランスのとれたプロポーションを披露。しかし現在でも「細いだけの脚がコンプレックス」と語る。
「ただ細いだけの下半身がとても嫌で、徐々に改善してきた今でさえコンプレックスに感じています。トレーニング仲間と話していても、みんなから ”脚が……” と言われてしまっていて。今大会でも脚が細すぎると指摘を受けたので、ビキニ選手のように太ももも発達したメリハリのある下半身をこれからも目指します!また、今大会に向けては、背中と肩の強化に励みました。背中はラットプルダウンやベントオーバーロウ。肩はリア・サイド・フロントと部位を分けて鍛えたことで成長を感じられました」
トレーニングのおかげで、更年期障害に悩まされることもないという。
「更年期世代ですが、ホットフラッシュ(※)などに悩まされることは一切ありません。これは推測にすぎませんが、トレーニングで定期的な運動をしたりバランスの良い食生活を送っているからではと考えています。40代後半からでも身体は変わります。私も最初はそうでしたが、始めてもいないのに諦めモードな大人は多いですよね。でも、勇気を出して挑戦をすれば、新しい発見は必ずあります。どんどん挑戦する生活は、毎日が楽しいですよ」
※上半身ののぼせや発汗などが起こる更年期障害
体調の変化が起こりやすい40〜50代こそ、トレーニングを始めてみよう。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:舟橋賢
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
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