「極めたくなると、止まらないんです」
そう語るのは、7月19日(土)に大阪・堺市産業振興センターで開催された『サマースタイルアワード 大阪予選&ROOKIE CHALLENGE CUP 大阪予選』でビューティーフィットネスモデル部門とビキニモデル部門に出場し、ビキニモデル部門ルーキークラス優勝、プロカードを取得した福原美芹(ふくはら・みせり/30)さん。
初出場とは思えない堂々としたステージングの裏には、実はプロスノーボーダーとしてのキャリアがあった。
多忙ながらも競技とボディメイクを両立
MCやイベント企画もしていて、けっこういろんなことやってるんですよ(笑)」
普段はフィットネスジムのスタッフとして働きながら、スナック勤務やリラクゼーションマッサージなど多岐にわたる職を掛け持ち。働いているジムでの空き時間を活用してトレーニングを行っており、筋トレ歴はなんとわずか約3カ月。にも関わらず、今回の大会で見事優勝を勝ち取った。
「実はトレーニングを始めたのは今年の4月なんです。30代になって身体の衰えも少しずつ感じてきたので、筋トレを始めました。でも、やるからには極めたい性格で。どうせやるなら大会に出てみようと思ったんです」
9歳でスノーボードと出会い、大学での進路に迷いながらも自らの意思でプロを志し、専門学校へ。23歳のときにプロ昇格を果たし、現在もイベント出演やゲレンデMC、インフルエンサー活動などを通して現役を続けている。
「スノーボードって体幹がすごく大事なんです。だから筋トレで軸を鍛えることは、競技にもプラスに働いています。ボディコンテストと両立していけたら最高ですね」
今回のサマスタ大阪予選の舞台も緊張はなかったという。
「スノーボードで人前に立つことが多かったので、サマスタのステージも素直に楽しかったです。筋トレ歴は浅いけど、ステージを楽しむ気持ちと表現力は自信がありました」
異なるジャンルで活躍しながらも、どこか共通しているのは魅力を感じたものに飛び込む勇気ととことん極める情熱だ。
「興味を持ったものに対しては、迷わず飛び込んでみるのがいいと思います。挑戦すれば、何かしらの結果は出る。のめり込めばきっと楽しいし、それが自信になると思います」
仕事も競技ものめり込む。歴の長さも大切だが、極めようとする情熱があるとより輝きが増すのかもしれない。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材・文:柳瀬康宏 写真撮影:岡 暁
執筆者:柳瀬康宏
『IRONMAN』『月刊ボディビルディング』『FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格:NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動。2019年よりJBBFやマッスルゲートを中心に、毎年ボディコンテストに挑戦中。
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