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65歳で筋トレ開始!ハイヒールで憧れの舞台に立った66歳がコンテストで3位に「急がないと人生が終わってしまう、と思い……」

11月2日(日)、神奈川県・松田町生涯学習センターにて『サマースタイルアワード 2025 神奈川予選』が開催され、塩津容子(しおつ・ようこ / 66)さんがビューティーフィットネスモデル部門マスターズクラスで3位入賞をはたした。

【写真】66歳・塩津容子さんのハリのある身体

塩津容子さん

トレーニング歴は2年目だという塩津さん。還暦を迎えてからボディメイクを始めた背景を伺った。

「60歳のときに変形性膝関節症で両膝の手術をしたのですが、それまでは買い物もできないほど長い時間の歩行が難しくて。手術後はプールでのウォーキングでリハビリを続けていたものの、64歳のときに高血圧と肥満でダイエットを決意したんです。結果、1年間で10kgの減量に成功。65歳になったタイミングで筋トレも勧められたことをきっかけに本格的なボディメイクを始めました。さらに、トレーニングをこなすうちにハイヒールに憧れを抱くようになって……。“一度舞台に立ちたい。挑戦したい”と思い、コンテスト出場を目指しました」

若い選手と比べる必要はない。

「減量を終えてから筋トレを始めるなんて順番がめちゃくちゃですよね」と、少し照れながらも笑みを浮かべる塩津さん。しかしその明るい表情からは本人の強い決意も同時に感じることができた。

「脚が悪いと何もできないですし、自分の人生がダメになってしまうと思ったんです。そんなつもりはもちろんないですが自分の感覚的には、“急がないと人生が終わってしまう” と。自分の身体が動くうちに、挑戦しないと全てが手遅れになってしまう気がしていました。実際に大会に出ると、自分より若い選手がほとんどで、皆さん本当にきれいだと思うのですが、ボディメイクの本質は誰かと比べるものではありません。私は昨日の自分を少しでも超えられるように日々頑張っています!」

大会当日は憧れのハイヒールで堂々たるステージングを披露。膝の調子を見ながらも筋トレに励んできた成果だと言える。

「5月の時点ではハイヒールを履いて立つことすらできなかったので、ステージでウォーキングまでできるようになって心からうれしく思います。手術をした膝も、筋肉がついたことで安定感が増すようになって。いまだに膝は135度あたりより深く曲げることはできませんが、できる範囲のトレーニングをすればしっかりと成長できるのだと実感しました」

ハイヒールを履く夢を早くも達成した塩津さんの次なる目標とは。

「70歳でビキニを着られるくらい身体を作っていきたいです!無謀な挑戦かもしれないですが、それくらいの意気込みで前向きに頑張りたいですね。歳をとるとどんどん痩せてしまったり、衰えてしまうことはありますが、その変化は受け入れつつ身体を動かし続けます!」

トレーニングで健康な身体を手に入れることは、若々しさの維持にもつながる。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材:池田光咲 撮影:荒熊流星

執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。

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