今はYouTubeで何でも学べる時代だ。しかし、バチェラーで話題の美ボディトレーナーの村岡優子(むらおか・ゆうこ/32)さんは「見よう見まねで頑張っている人ほど、細かい部分がズレている」と指摘する。その結果、本来効かせたい部位に刺激が入らず、理想の身体への遠回りになっているケースも少なくない。

村岡さんの指導は「一般女性が中心」
ボディコンテスト団体『サマースタイルアワード』などで活躍する村岡さんのクライアントは、意外なことに大会を目指す選手よりもコンテスト出場をしていない女性がメインだ。目的はダイエットや健康維持、運動の習慣化、そして「メリハリのある体型づくり」がほとんどだという。
「ダンベルやバーベルなどの重いものを持つ前に、まずは正しく効かせられているかが何より大事です」
村岡さんが重視するのは、重量よりも「効いているかどうか」だ。
「負荷をかけて身体がきついと感じるのは当たり前。でも、狙った部位以外に負荷が逃げてしまうと、結果的にシルエットのぼやけた身体になってしまいます。大事なのは、狙った部位にしっかり意識を向けられているかです」
例えばお尻の丸みを出したいなら、その一点に意識を集中させる。もし感覚が鈍ければ、いきなり重りを持たず、自重やゴムバンドを使って「刺激が入る感覚」を養うエクササイズからスタートする。
よくある落とし穴:スクワットは「できているつもり」
実は、多くの人がトレーニングを「できているつもり」になっているという。特に顕著なのがスクワットだ。
「『膝を前に出さない』といった基本の“型”はできていても、足裏の重心がズレているせいで、正しく刺激が入っていないケースが非常に多いんです」
また、多くの女性が求めているのは、ただ単に「大きいお尻」ではない。
「お尻には丸みがあり、脚はすらっと細い。そんなメリハリのある形を希望される方が大半です。それを叶えるには、フォームや重心のわずかな差、そして自分自身の“クセ”の把握が欠かせません」
村岡さんが指導の際、最初に伝えるのはその人の「身体のクセ」だ。
「一番多いのは、骨盤が前傾した反り腰。それによって前ももが張りやすくなっているタイプです」
こうしたクセを改善するには、トレーニング中だけでなく、日常の姿勢や歩き方への意識が重要だという。
「トレーニングを、自分のクセに気づくきっかけにしてほしいんです。そこで得た気づきを日常に持ち帰り、歩き方や座り方、立ち方で『反り腰になっていないか』と意識する時間を少しずつ増やしていく。それが一番の改善への近道です」
トレーニングとは、単に身体を鍛えるだけでなく、日常における「自分の身体への気づき」を与えてくれるものなのかもしれない。
最後に村岡さんらしい謙虚な言葉で締めてもらった。
「私自身も同じ経験をしてきました。今でも自分の正しいポジションを探し続けていますし、まだ完璧ではありません。毎日少しずつ試行錯誤しながら向き合っています」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:中原義史










