下半身太り状態から「メリハリ上向きヒップ」へ！毎日の積み重ねで変化したボディメイク術

「下半身が痩せにくく、足が太いのがコンプレックスでした」と語るのは、現在ボディコンテスト団体「サマースタイルアワード」のビューティーフィットネスモデル部門で活躍する千原由理奈（ちはら・ゆりな／26）さん。同じように下半身太りに悩む人は少なくないだろう。そんな悩みを克服し、見事に変化を遂げた千原由理奈さんに、ボディメイクのきっかけとその方法について伺った。 【写真】下半身太りを解消しステージに立った千原由理奈さん 「きっかけは、オリックス・バファローズ球団公式のダンス＆ヴォーカルユニットのパフォーマーに選ばれたことでした。痩せなきゃ、と思って筋トレを始めたんです」 まず見直したのは食事だったという。 「PFCバランスを考えて、栄養のあるご飯を食べるように意識しました。以前は毎日のようにお菓子やパンを食べていましたが、ボディメイクのために控えるようになりました。それでも甘いものが欲しくなるときは、プロテイン蒸しパンを作ったり、プロテインの甘さでお菓子欲を満たすように工夫をしていました」 我慢ではなく、好きな食べ物をボディメイク仕様に“置き換える”ことで、継続できる食生活を築いていったという。トレーニングでは特にお尻にフォーカスしたそうだ。 「前ももが張りやすくて脚が太く見えるのが悩みだったので、ハムストリングに効かせることを意識しました。デッドリフトやレッグカールなど、狙った部位に効くメニューでバランスを整えました」 また、筋トレだけでなく、ボディケアの習慣も欠かさなかったという。 「動いた分、ストレッチなどのケアも大切にしています。朝とお風呂上がりにはストレッチやフォームローラーで身体をほぐし、脚にはオイルでのマッサージも毎日続けてきました。こうした小さな積み重ねが、身体との向き合い方や変化につながっていると感じています」 そうした地道な努力の結果、身体にも明らかな変化が現れた。 「体重はもともと58～60kgほどでしたが、50～52kgまで落とすことができました。体重が減っただけでなく、筋肉がついたことで同じ体重でも引き締まって見えるようになり、“食べても太りづらい”身体になりました。風邪も引かなくなりましたし、精神的にも強くなったと感じています」 筋トレを始めてから、まず一番に感じたのは「体力がついた」という実感だという。 「球団の試合中のパフォーマンスでは、広い球場を走って場所に移動したあとすぐに踊るような場面でも、しっかり動けるようになりました。オフシーズンに行ったチームのワンマンライブでは、2～3時間のステージでも最後まで自分らしい全力のパフォーマンスができたのも、筋トレの成果だと感じています」 ビジュアル面でも大きな変化があったそうだ。 「筋トレを通して身体が引き締まり、衣装を着てステージに立つときも、以前より自信を持てるようになりました」 身体が変わったことで、日常生活にもポジティブな影響が広がっていった。 「規則正しい生活になって、朝早く起きて朝ごはんをちゃんと食べて一日を始めるようになりました。自分が尊敬できる人、エネルギーをもらえる人たちと積極的に関わる機会が増えて、毎日がより充実しています」 今後についても、前向きな目標を掲げている。 「苦手だったランニングやスパルタンレースにも挑戦して、身体だけでなく“自分自身”と向き合う中でたくさんの学びがありました。挑戦することの大切さや、乗り越えた先の成長を実感できた経験は宝物です。これからも、自分だからこそ伝えられることを大切にしながら、1人でも多くの人にフィットネスの楽しさを伝えていきたいです」 地道な努力と、自分を変えたいというまっすぐな想い。千原由理奈さんは、自分と真剣に向き合ったからこそ得られた“変化の喜び”を、これからも多くの人へ届けてくれるに違いない。 【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD（サマースタイルアワード）はJBBF（公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟）とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。 執筆者：佐藤佑樹 主にFITNESS LOVEで執筆中。自身も大会へ出場するなどボディメイクに励んでいる。料理も好きで、いかに鶏胸肉を美味しく食べるかを研究中。 次ページ：下半身太りを解消しステージに立った千原由理奈さん 取材：佐藤佑樹 写真提供：千原由理奈

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