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「ベンチプレスが楽しすぎる」でマッチョ化した30歳【筋トレビフォーアフター】

楽しい。それは何よりも強い動機になる。今回ご紹介するのは、まさに楽しさを追求し続けた結果、気づけばマッチョになっていた男性だ。

【写真】堀口晃さんのみちみちに搭載された筋肉

「4年前、高校のときの友達に誘われてベンチプレスにハマり、市営のジムでほぼ毎日やっていました。小中高とサッカーをやっていた時代は筋トレより走る方が好きでしたが、ベンチプレスをした後のパンプ感や、今まで感じたことがないような筋肉痛がとても心地よく最高に楽しいと思いました!」

堀口晃(ほりぐち・ひかる/30)さんは日々、友人とお互い仕事が終わってから市営のジムに通った。自力で挙がらなくなれば補助をし合い、それでも挙がらなければ重量を下げ、プレートをすべて外しバーベルだけになるまで続けたという。

「ハマってからは体格がどんどん変わり、久しぶりに会う友達に驚かれることが増えました。マックス重量も上がり、半年で80kgを挙げられるようになりました」

半年が過ぎたころ、他のトレーニングにも興味がわき、ジムに入会した。YouTubeで学んだフォームを自分で試しては改善しての試行錯誤を繰り返して覚えていくうちに目標が欲しくなり、トレーニング歴1年目ながら大会出場をしてみた。ところが。

「惨敗でした。自分にはそこそこ筋肉があるという自信があって入賞ぐらいはいけるかなと思っていましたが、現実は厳しかったです。周りはすごく大きい人達でいっぱいでした……。でも、大会で挫折を経験したしたことでもっと大きくなってやろうと思えるきっかけになり、さらにモチベーションにつながりました」

堀口さんは落胆どころかトレーニング熱を上昇させた。目標は重量からボディメイクへ。1日1部位をしっかり強化する分割に変えたほか、独学だけでなくJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)のトップ選手やポージングやパーソナルトレーニングも受けるようになり、高たんぱく質の食材を意識的に増やした。

「主に卵、ブロッコリー、プロテインをこまめに食べていました。でも王道の鶏胸肉は調理が面倒だったので、全然取っていませんでした。簡単な食材でも毎日用意するのは慣れるまでは大変でしたが、習慣になっていくうちに苦ではなくなりました」

さらに努力は続く。ボディメイクにのめり込んだのは、メンズフィジークのシンプルなかっこ良さに惹かれたからだという。

「きれいな逆三角形、バキバキな腹筋、誰が見ても美しいと思える身体に自分もなりたいと思いました。IFBBプロの寺島遼選手に憧れていて、トレーニング法を参考にしています」

「明確にミドル種目、収縮種目、ストレッチ種目に分け、最も負荷がかかる場面で力を発揮することを意識。対象筋にしか負荷が乗らないようにすることで、毎日トレーニングしても他の部位に疲労が残ることはなく連日思う存分追い込むことができるようになりました」

さらに本格化したトレーニング風景を語る。そして今年再度、大会出場を果たした。

「JBBF群馬県メンズフィジークオープン大会に出場しました!が、またも予選落ちでした……。今回は自信はあったのですごく悔しかったです!」

しかし、そこに沈痛さはない。

「写真を見て入賞選手の方々と比べても筋肉量では負けてるとは思わなかったので、逆に自信につながりました」

たしかに堀口さんの4年間の進化は目覚ましい。60kgから仕上がり68kgと大きく筋肉量はつき、体脂肪率は12%から6%。細身の印象は姿を消し、しっかりと筋肉の詰まった逞しい肉体で今日もトレーニングに励んでいる。
※体脂肪率は市販の体組成計によるものです。

「心から面白いと思うこと、楽しいと思えることだから続けられていると思います。今後はポージングや絞りといった課題にさらに取り組んで、来年こそは入賞してやるぞという気持ちです!」

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材:にしかわ花 写真提供:堀口晃

執筆者:にしかわ花
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。

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