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40歳から奮起 飲み会断らず半年で−10kg!最下位から日本3位の美マッチョになった男【筋トレビフォーアフター】

「一人暮らしで、ダイエット前はほぼ外食(ラーメン・カレー・揚げ物など)ばかりでした」

社会人になり、多忙な日々に追われるなかで運動や健康的な生活と無縁になる人は多い。中嶋敏司(なかじま・さとし/42)さんもその一人だ。身長184cm、体重82kg。頻回な飲み会と奔放な食生活は、かつて野球やキックボクシングに励んでいたころの面影を失っていた。40歳という節目の歳、このままで終わりたくはなかった。

【写真】前もすごい!中嶋敏司さんのバキバキシックスパック

「トレーニングをしようと決意して、Youtubeなどで勉強していたときに出会ったのがサマー・スタイル・アワード(以下、SSA)です。選手の皆さんがとても格好良く、自分もこのステージに立ってみたいと思いました」

SSAは“夏が一番似合う男女の祭典”をコンセプトとするボディコンテストであり、煌びやかなステージと華やかな選手陣を擁し人気を博している。その世界観が中嶋さんの挑戦心を呼び起こした。退路を断つため、すぐに周囲に筋トレを始めたこと、大会に出ることを公言したという。

「週3〜4日の筋トレと自炊(白米、卵、鶏胸肉)を徹底するほか、自分の成長過程を写真で撮り続けました」

飲み会はあえて断らなかった。

「ボディメイクを理由にせっかくのお誘いを断ることで、ボディメイクがコミュニケーションの害になる印象は持たれたくありませんでした。周囲には理解・応援してもらいたいかったので、ここは第一に考えました。その代わり、揚げ物などの脂の多い食べ物は避け、お刺身、焼き魚、ササミ、枝豆、エイヒレなど高たんぱく・低脂質を心がけました。お酒はハイボールや焼酎など糖質の少ないものを飲んでいました」

周りは徐々に中嶋さんの本気を察し、逆に『筋トレにストイックな人』として興味を持たれる機会も増えた。そして、開始わずか半年で10kgのダイエットに成功する。だが、思い描いていた姿には程遠かった。

「痩せることに成功し大会には出たものの、2つの出場カテゴリーで両方最下位という惨敗でした。でも、少しずつ少しずつ減量と増量を繰り返し、努力することは止めませんでした。それは、この惨敗をきっかけにステージに立ちたいという目標からステージで勝ちたいという目標に変わったからです。成長は1カ月単位では気がつかないくらいで、1年ごとの体型写真を見てようやく理想に近づいている実感がもてるくらいの感覚でした」

翌年は4大会に出場、予選落ちも経験しつつ最高3位まで登る。緩やかだが着実に努力は成長に繋がっていった。そして、トレーニングを始めて3年が経った今年、中嶋さんの姿は憧れのSSAの全国決勝戦のステージにあった。

「地方大会での優勝を経て、全国決勝でサーフモデルマスターズ(37歳以上の部)日本4位、スタイリッシュガイマスターズで日本3位を獲得することができました」

美しく隆起した筋肉に割れたシックスパック。仕上がり体重は65kg。かつてモニターの中で見た姿と舞台で、メダルを首にかけた中嶋さんは自身のボディメイクを振り返る。

「大会で結果を出すというプロセスのなかで自己ブランディングも確立され、自身の心だけでなく周りとの関係も豊かになりました。前よりも自分らしさにあふれた人生になったと感じます。これからも筋トレを維持・継続するだけでなく、さらに発展させていきたいです。目標は日本一です」

年齢や環境を言い訳にせず理想に向かって真っ直ぐに努力し続けること。その大切さを、中嶋さんの身体は見せてくれた。

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取材:にしかわ花 写真提供:中嶋敏司

執筆者:にしかわ花
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。

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