「職場では昼ごはんのたびに質問攻めになっていました。『なんでその食材を選んでるの?』『餌みたいだね!』『飽きないの?』そんな言葉は日常茶飯事でしたね(笑)」
笑いながらそう語るのは2019年に身長160cmで体重61kgから2021年には49kg、体脂肪率も約30%から約20%(※)に変わったKu(クー/40)さんだ。
※市販の体組成計による測定。

ボディメイクのきっかけは、姉がフィットネスの大会に出場したこと。
「ステージ上の引き締まった身体を見て『こんな身体を手に入れたら人生が変わる!』と感じたからです。当時の生活は食べる回数が多くて、気づけばカロリーが積み上がる毎日でした。朝食をたっぷり食べたあと、出勤してから菓子パンやカロリーメイト。仕事中も間食して、仕事後にはコンビニでお菓子。夜ごはんも普通にしっかり食べてました。運動もほぼゼロで、身体は変わらないまま『明日から痩せよう』を繰り返していました」
“餌みたい”と言われても揺らがなかった、食事の組み立て方
当時のトレーニングは朝ウォーキング、カーディオ、筋トレ週4、5回。Kuさんが一番効果を感じたのは食事管理だった。
「PFCバランス(たんぱく質・脂質・炭水化物の割合)を意識して、ざっくりタンパク質30%、脂質20%、炭水化物40%の割合を目安にしていました。食材はとてもシンプルで、主役は高たんぱく低脂質のもの。例えばたんぱく質は鶏胸肉、ささみ、ヒレ肉、魚などの食材、脂質は卵から取るようにしていました。炭水化物はおにぎりやさつまいもです」
この組み合わせの良さは「何をどれだけ食べたか」を把握しやすいところにある。例えば鶏胸肉や魚はたんぱく質を取りやすく、脂質を増やしすぎずに済む。おにぎりやさつまいもは、炭水化物の量が読みやすく、トレーニングのエネルギーにもつながる。
ただKuさんは「振り返ると脂質は極端に減らしすぎていたかもしれないです」と振り返った。栄養の削りすぎは継続の難しさにつながりやすい。だからこそ、まずは把握できる食材で形を作って、無理が出たら調整していくのが現実的かもしれない。
「職場では昼ごはんのたびに質問攻めになっていました。『なんでその食材を選んでるの?』『餌みたいだね!』『飽きないの?』そんな言葉は日常茶飯事でしたね(笑)。それでも『身体を作るためなら我慢できる』と目的達成に向けて淡々とやることをやっていきました」
食事管理を続けた結果、Kuさんが日常で感じた変化は太りにくい体質になったこと、体重コントロールが簡単になったことだと言う。短期で増減に振り回されるより、ルールを決めて淡々と続けたほうが、身体は安定していくのかもしれない。
「目標とするイメージは、Hwasa(4人組ガールズグループMAMAMOOのメンバー)のような、細いだけじゃなくてくびれもあって健康的で魅力的な雰囲気です。年齢を重ねるごとに新たな魅力が増えるよう、これからも体型維持のために筋トレを続けていこうと思っています」
取材・文:柳瀬康宏 写真提供:Ku
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。










