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EMILY流ボディメイク革命─魅惑のくびれ&丸いお尻は自分で作る! 柳本絵美、驚きの変身ストーリー

フィットネス競技で日本一に輝き、現在はくびれ専門のトレーナーとしても大人気のEMILYこと柳本絵美さん。「自分の身体を見るのもイヤ」と現実逃避していた時代から、トレーニング初心者時代、そして現在までのお尻の歴史をたどりながら、理想のお尻を手に入れるベストチョイスについて語っていただきました。

【写真】柳本絵美さんのくびれ&丸いヒップ、劇的ビフォーアフター

ボディビルダー並みの強度で鍛え身体を痛めて分かったこと

━━ビフォー・アフタ―の劇的変化が、いつも話題のEMILYさん。今回はお尻に着目してビフォー・アフターの歴史をたどっていただきたいなと思っているんです。

柳本 ありがとうございます。ダイエット目的でトレーニングを始めたのは9年ほど前ですが、実はそれまで自分の後ろ姿をちゃんと見たことがなかったんですよ。

━━では、お尻の形が気になることもなかった?

柳本 はい。何しろ「自分の身体を見たくない!」から始まっているので(苦笑)。トレーニングを始めた頃は、マシンで全身をやり、有酸素運動をちょっとやり、45分で終了。それを週5回くらい続けていたら、たしかに痩せはしましたが、メリハリがつくわけじゃないんだなと気づき始めて。

━━そこから、くびれやヒップアップへの意識が芽生えたのですね。

柳本 当時は、お尻のメリハリをつけるためにノーマルのスクワットやブルガリアンスクワットを頑張ってやっていましたね。ただ、今振り返ると見よう見まねの自己流で、けっこう身体のあちこちが痛くなっていました。それでも、強度はどんどん上げていったんですよね。

━━「スクワットは痛くなるもんだ」と思い込んでいた?

柳本 そうです、そうです。最初はゴールドジムに入館することさえドキドキだったのが、だんだん着ているウェアの面積も狭くなり(笑)、SNSにトレーニング写真や動画も出すようになり……と自分なりに進歩を実感するなか、私もボディビルダーさんのようなハードなトレーニングをやってみようと1回3時間もやり込んだりして。身体からのSOSを無視して、完全に背伸びしていた時期ですね。コンディショニングを重視したり、身体の状態に合わせた運動を選択するなど、トレーニングクオリティについて考えるという方向性に変わったのは、トレーニングを始めて4年目くらいからです。

EMILYさんの2016年~現在(2025年)の劇的変化

【写真右】2016年、トレーニングを始めるころ
【写真中央】2019年のマッスルコンテスト
【写真左】現在のEMILYさん。細いウエストとキュッと上がったお2019年のマッスルコンテスト2016年、トレーニングを始めるころ尻にさらに進化。こちらはCRONOS(クロノス)×EMILYさんコラボウェア!

お尻だけを見つめていてもダメ
全方向からのアプローチを

━━そうした経験を踏まえて、理想のお尻を作るために今一番大事にされているポイントは?

柳本 総合的にアプローチしましょうということは、自分自身の体験からもぜひ皆さんにお伝えしたいです。そもそも私、「身体の土台は筋肉で、筋肉さえ鍛えればいい」と思っていたんです。でも、当たり前だけど私たちの身体には骨や関節、筋膜があり筋肉がついている。たとえば筋膜が癒着して引きつれを起こせば、身体のバランスも崩れますよね。それで思い出したけれど、私って昔は背中が丸められなかったんですよ。

━━筋の緊張が強すぎて?

柳本 たぶん、いつも胸を張っていなきゃいけないという意識が強すぎて、肋骨も開いていたんだと思います。肋骨なんてお尻とは無関係と思っていたけれど、肋骨が開いた状態で重いバーベルを担いだら、腹圧もかからずお尻に刺激が入らないですよね。そんなことも分からず、ただひたすらお尻だけを見つめてアプローチしていた私(笑)。

━━かっこいいお尻にしたいから、とにかく尻トレという人は、きっと多いと思います。

柳本 なので、特にお尻を丸くしたい、キュッと引き上がったお尻にしたいとトレーニングに打ち込んでいる方ほど、コンディショニングや緊張を取るセルフケアから始めていくと、停滞期から一気に身体が変わっていくかもしれません。

━━EMILYさんオススメのセルフケアがあればぜひ教えて下さい。

柳本 痛みや不調を感じる部分にアプローチする際、最近ではピラティスボールやバランスボールなど、柔らかいツールを使っています。コンディショニングをやり出した当初は、痛いほうがちゃんと刺激が入っていると思って、たとえばお尻をほぐすときなどにも硬いツールを当てていたんです。でも、「超痛いんですけど…」って(笑)。

━━痛い=効いていると信じて、ゴリゴリやってしまいます。

柳本 でも身体の反応を考えてみると、痛いときって筋がゆるむより、むしろギュッと力が入って緊張が増しているんじゃないかって。そこに気づいて以来、より柔らかいツールを使う、あるいは自分の手で撫でる、さするというケアに変えていったら、やっぱり気持ちいいし、もっとやりたいって思うように。脳のシステム的にも、そういうマインドのほうがケア効果もあるんじゃないかなと、個人的には思っています。

楽しい!気持ちいい!が大事
マインドがお尻を育てる?

━━気持ちいい、楽しいというマインドの大切さはトレーニングにも通じるかもしれませんね。

柳本 丸いお尻になりたいと思ったとき、痛みを伴うくらいトレーニングを頑張れば……という考えに偏りがちですが、ちょっと自分を俯瞰して見て「毎日、無理なく続けられることって何だろう」と考えたとき、やはり気持ちよくできるようなことや、やっているだけで気分が上がって、お尻もキュッと上がりそうだなと感じるものを積み重ねていく方が、私の場合はストレスなくトレーニングと向き合えたし、見た目も本当に変わっていきましたね。

━━面白いですね。心の持ちようでお尻の成長も変わってくるなんて。ちなみに、お尻のトレーニングで今、気分が上がる種目は?

柳本 種目で言うと、1周回ってまたブルガリアンスクワットがになっていますね。セルフケアで言えば、股関節周辺や足部・足関節は毎、何かしらやっています。日々歩かないという日はないですから、人としての基本動作に関わる部分は常にスムーズに動かしたい。それに足裏や足首周りの動きが悪いと、そもそもお尻や脚のトレーニングもやりづらいですしね。お気に入りのウェアで、お気に入りのケアやトレーニングをする……考えただけでワクワクしちゃいますよね。

━━たしかに、好きなウェアを着ると、気分やモチベーションがちょっとアップするんですよね。

柳本 トレーニングをまだ始めたての頃、お尻の形がちょっときれいに見えたり、着るだけでちょっと自信が持てたりするようなウェアに出会いたかったんですよね。最近、アパレルブランドとコラボでトレーニングウェアを開発したんですが、当時の私を思い出しながら「こんなのが欲しかった」というアイデアをめちゃめちゃ詰め込みました(笑)。

━━気になります!たとえばどんなアイデアを?

柳本 特に私がストレスに感じていたのがサイズ問題。S・M・L・LL……色々あるけど、どれが合うのか選ぶのが面倒くさいし、サイズで自分の身体を評価されている気がして、ちょっと嫌だったんですよ。なので、今回は伸びる生地を活かしたフリーサイズなんです。

━━先ほどお尻の形についても触れていましたが、ヒップアップ効果も?

柳本 そう、お尻が引き上がって見えるウェアのなかには、けっこう下側にきつい網目が入っていて、動きづらいものもあるんですよね。そのようなストレスなく、ふっくらした丸みを出せるように織り方を工夫していただきましたし、ウエストが一番くびれる高さのハイウエストにもしていただきました。

━━「ウェアを着たいから早くジムに行きたい」も、トレーニング継続の理由としてはOKですよね。

柳本 全然OKだと思います。もちろん、メンタルやマインドという内側の働きかけだけでは、変化はなかなか起きないけれど、かといって外側、つまり筋肉だけにアプローチすればいいというのも違う。どちらの要素も大事にしながらボディメイクを楽しみ、ストレスフリーのフィットネスライフを送っていくことが、理想の身体を作る一番の近道というのが、最近の私の正解ですね。

柳本絵美さんが配信しているYouTubeチャンネル
EMILYCHANNEL柳本絵美
@emilychannel0420
くびれや丸いお尻をつくるセルフケアやストレッチなど、フィットネス情報はもちろんのこと、メイクなどのライフスタイルや豪華コラボなど盛りだくさん!ぜひチェックしてみてください!

 

やなぎもと・えみ
1992年4月20日、東京都出身。2016年にトレーニングを開始後、ベストボディ・ジャパン2017グランプリ(ガールズクラス)、MusclemaniaWorldFitnessAmericaWeekend2018で2位(Ms.BIKINIOpen/Short)、マッスルコンテスト2019女子ビキニノービスB優勝。2022APFJapanClassicビキニモデル&ランウェイモデル総合優勝。くびれ専門トレーナー。

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取材・文:藤村幸代 撮影:Momoko Maruyama 写真提供:柳本絵美 Web構成:中村聡美

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