コンプレックスだった下半身の太さを強みに変え、ボディコンテスト『サマースタイルアワード』で活躍する高橋千東(たかはし・ちはる/27)さん。日々の努力と、自分自身を客観的に見つめて理想の身体に進化し続ける高橋さんに話をうかがった。
[初出:Woman'sSHAPE vol.29]
自分の下がったお尻に愕然
2022年4月、筋トレはほぼせず、ダイエットのみでベストボディ・ジャパンに出場し、公式写真の自分の下がったお尻を見て、愕然としたのがボディメイクのきっかけです。ボディメイクを始める前はフェンシングで育った下半身の太さがコンプレックスでした。「太いこと」に気を取られすぎて、ネガティブになることが多かったです。バランス良く鍛えることで上下のバランスが整い、メリハリのある引き締まった身体が目標となってから、そのコンプレックスはなくなりました。
悩んでいた下半身の太さが強みに
また、競技の世界に入ると、今まで悩んでいたことが強みになり、多方から褒めていただけるようになりました。ボディメイクを始めて視点が変わり、心が楽になったと思います。競技を勧めるわけではありませんが、考え方を変えるためにもボディメイクはとてもおすすめです。自分と向き合ううちに、理想像も変わってくると思いますが、それが前進している証拠かと思っています。
体型と食事を記録して研究&管理
今は、「際立った部分がない、バランスのとれた身体」を目指しています。強みがあることは素晴らしいけど、その分弱く見えるところが出るのも事実です。極端に言えば、「全部強い」のが理想です。日々の筋トレでも、足りないと感じるところは頻回、内容も試行錯誤しながら行っています。自分を客観視して見ることが苦手ですが、どこが足りないのか把握するため、都度ポーズをとったり、撮影した写真、動画で体型を記録しています。また、データとして残すため、オフ期でも毎日食べたものを記録しています。
目標は大会すべてで優勝!
大会すべてで優勝するという意気込みで身体を作りこんでいきたいと思います。減量期にどうしても削れてしまう筋量をオフの今、どれだけ増やせるかが勝負なので、強度を上げながら取り組んでいきたいです。また、追い込みながら身体を回復させることにも注力したいと思います。大会当日の仕上がりを上げることは最重要課題なので、当日に最高の状態を合わせられるよう日々を大切に過ごしていきたいです。
【SSAアンチドーピング活動】SSA(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材・文:Woman'sSHAPE編集部 撮影:夏目英明 写真提供:高橋千東