ピラティス

自宅で簡単!筋トレ効果を倍増させるマットピラティス厳選10ワーク【鈴木雅✖️菅原順二による豪華解説】

菅原氏の監修のもと、トレーニーにぜひ取り組んでもらいたい10種のエクササイズを紹介する。自分はどの動きが得意でどの動きが苦手かを知ることは、必ず今後のボディメイクに生きてくるだろう。ぜひ今すぐマットを広げてトライしよう。

スクワットがしゃがみやすくなる!
キャット呼吸

  1. マットの上で四つん這いの姿勢になる
  2. 胸椎から腰背部まで背中全体を丸める
  3. 背中を全力で丸めたまま息を吸って吐いてを繰り返す

・動作中、手はずっと床を押し続ける
・できるだけ長い時間呼吸を続ける

鈴木雅の「ここが役立つ!」

キャット呼吸によって背中を丸める意識が持てると、フルスクワットでしゃがみやすい、ベンチプレスで胸を張りやすい、ボトムで肩甲骨が安定しやすいなどの効果を感じます。全ての種目において大事な呼吸の適正化も狙えます。

 

腹圧の意識が高まる
スモールロッキング

  1. 手は膝裏に当てる
  2. 膝関節と股関節を90度に曲げる
  3. 骨盤の後傾を意識しながら身体を前後に揺らす

・小さな動きで足側に倒れる意識

鈴木雅の「ここが役立つ!」

胸椎や骨盤のポジションを確認するためのエクササイズです。腹圧を意識でき、体幹を機能させる効果が期待できます。

 

「きれいな腹筋」を作るにはこれ!
ロールアップ

  1. バンザイの姿勢でスタートする
  2. 背骨を1個ずつ持ち上げるイメージで息を吐きながら起き上がる

・自力で起き上がれない場合はチューブ等の使用も可
・息を吸って準備吐きながら起き上がる
・背骨を1個ずつ動かすイメージで

鈴木雅の「ここが役立つ!」

背骨を1個ずつ動かす意識を持つことで、腹筋を細かく意識できます。またスクワットのボトムポジションで腹圧が入りやすくなったりします。なお、これができないときれいに腹筋を発達させることができません。

 

筋肉の連動強化に効果アリ
ティーザー

  1. 仰向けでマットの上に寝る
  2. 前ももに力が入らないように気をつけて起き上がる
  3. フィニッシュの姿勢を維持する

・息を吸って準備吐きながら一気にVのポジションへ。Vで吸ってゆっくり元の位置へ
・下腹部に力を入れて姿勢をコントロールする。骨盤は常に後傾させる

鈴木雅の「ここが役立つ!」

体幹の正しい発火(筋肉が連動して動くこと)を学習することができます。前ももではなく下腹部で身体を支える意識を養うことも大切です。

 

胸がしっかり開けない人に
スワン・アーチ&カーブ

  1. 前腕を床につけたハンマーポジションを作る
  2. 前を向いて胸椎を反らす
  3. 下を向いて胸椎を屈曲させる

・腰背部は関与させず、胸椎の動きだけを意識する。息を吸って胸を開く
・息を吐きながら丸める。腰が落ちたり丸まったりしないように注意

鈴木雅の「ここが役立つ!」

このエクササイズをすることで、ロウイングのときに首が落ち肩甲骨が上がる問題を解決できます。また、多くの種目で見られる肩の過度な挙上も防げます。

 

肋骨が開くエラーを矯正!
スーパーマン

  1. マットの上にうつ伏せになる
  2. お腹に力を入れて、両腕・両足を床から浮かす

・腰の反りを使って挙げないようにする
・息を吐きながらお腹を膨らませ腹圧を高めたまま両腕、両足をアップ
・胸椎の伸長を感じて伸びるイメージで行う

鈴木雅の「ここが役立つ!」

オーバーヘッド種目、プルやロウイング種目において、肋骨が開いてしまうエラーを矯正していくことにつなげられます。

 

トレーニングをする上での「基本」作り
ダブルレッグストレッチ

  1. 膝関節・股関節が90度に曲がった姿勢でスタート
  2. そこから両腕・両足を伸ばしていく

・一連の動作の中で頭の位置が変わらないようにする
・息を吸いながらバンザイ。吐きながら丸まる
・腹圧を入れると同時に顎を引くことを忘れない
・腕は耳の後ろあたりに来ると良い

鈴木雅の「ここが役立つ!」

この種目以外にも言えることですが、体幹部を使えるようにすることで、全てのトレーニングの基本を作ることができます。

 

広背筋を狙いやすくなる!
ニーリング・サイドキック

  1. マットの上に膝立ちになる
  2. 右手を床についてしっかり押しながら、左脚を持ち上げる
  3. 挙げた脚を閉じたり開いたりする
    ※反対も同様に行う

・息を吐いて脚をアップ
・手のひらと膝で地面を押し続ける
・軸となる脚は地面に刺さっているようなイメージを持つ
・体幹に力を入れて上半身が真っすぐになるようにする
・息を吸いながら脚をダウン

鈴木雅の「ここが役立つ!」

特に支持面の股関節での支持と肩の安定が入ることで体幹部に力が入ります。ランジなどの片脚での種目や股関節が安定しないと効きにくい広背筋の種目などに有効です。

 

ウォーキングの精度向上
サイドベントアップ&ダウン

  1. 手のひらと足だけで身体を支えた姿勢を作る
  2. そこから、骨盤を傾けてお尻を下に動かしていく
    ※反対も同様に行う

・上になっている足を前に出して行う
・息を吸いながら身体をダウン吐きながらアップ

鈴木雅の「ここが役立つ!」

ウォーキングがあるようなボディメイク競技では、骨盤と胸郭をコーディネートできるかどうかが肝心となります。

 

胸椎回旋のためのエクササイズ
スレッド・ザ・ニードル

  1. マットの上で四つん這いになる
  2. 一方の脇の下へ腕を入れ込んだ状態からスタート
  3. 腕を脇から抜いたら、胸を開くようにして抜いた腕を高く挙げる
    ※反対も同様に行う

・息を吐きながら腕を通す
・吸いながら胸を開く

鈴木雅の「ここが役立つ!」

全てのトレーニングやポージング動作につながってきます。

すずき・まさし
1980年12月4日生まれ。福島県出身。株式会社THINKフィットネス勤務。ゴールドジム事業部、トレーニング研究所所長。2010年からJBBF日本選手権で優勝を重ね、2018年に9連覇を達成。2016年にはアーノルドクラシック・アマチュア選手権80㎏級、世界選手権80㎏級と2つの世界大会でも優勝を果たした。現在は読売ジャイアンツでウエイトトレーニングの指導を担当している。

すがはら・じゅんじ
1978年10月28日、東京都出身。全米公認ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(NSCA・CSCS)/BodyElementPilatesマスタートレーナー/トレーニングスタジオアランチャ代表。法政大学ラグビー部でプレー後、単身ニュージーランドへ渡りNZISに入学、トレーニング学などを学ぶ。帰国後ピラティスと出会い、マスタートレーナーの資格を取得。パーソナルトレーナーとしてラグビー選手、プロ野球選手などトップアスリートを指導するかたわら、全国を回りピラティス、マスターストレッチ、ボディキー、呼吸法などをレクチャーしている。パーソナルトレーニングスタジオアランチャ公式サイトhttps://www.arancia78.jp/

取材・文:舟橋位於 撮影:中原義史(対談、HowTo)、中島康介 Web構成:中村聡美

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佐藤奈々子選手
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