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デトックスの時期到来!冬の体調を左右する“今”の過ごし方 | インドの医師が教えるナチュロパシー#2

自然療法「ナチュロパシー」を実践するインドの医師・シルパ先生が、心と身体の悩みを優しく解決。お酒やスイーツも楽しみながら、健康的な生活を送るシルパ先生から、自然に健康を取り戻すヒントをお届けしよう。

※ナチュロパシー(自然療法)とは
自然治癒を重視した、インドで正式に認められる伝統医学。古代インドで発展したアーユルヴェーダに対して、ナチュロパシーは19〜20世紀にアメリカやヨーロッパで発展した。栄養、ハーブ、断食、鍼、水療法などを使って、薬を使わず身体が自ら治癒する環境を整える。

【写真】全国のヨギーたちによるポーズ集

■お悩み
「季節の変わり目に体調を崩しやすいです。シルパ先生はどのように気をつけていますか?この時期の過ごし方を教えてください」

身体は季節を通じて異なる影響を受けるため、全ての季節で同じ食べ物や生活習慣を続けようとすると体調を崩しやすいです。季節に合わせて生活習慣を変えていく必要があります。季節の変わり目は前の季節の習慣を減らし、徐々に「今」の季節に合った新しい習慣を取り入れます。

また、夏から秋にかけては、「デトックス(毒出し)」のタイミングです。ナチュロパシーやアーユルヴェーダでは、毒素の蓄積が病気と考えます。秋の始まりは、夏で蓄積した「火」がまだまだ強いので、このタイミングでしっかりと解毒をすると、秋・冬で体調が整いやすくなります。ギー(バターオイルの一種)や軽い食事を取り、苦味、甘味の食事を意識しましょう。寒くなると体温を保持するために、体力や消化力が高まっていきます。秋の美味しい旬の食材を意識しながら、量も少しずつ増やしていきましょう。

ナチュロパシーやアーユルヴェーダでは、自然界の要素と調和することで健康を享受できると考える。私たち、生き物を始めとする自然界の全てのものは、宇宙を構成する5つの元素(地、水、火、風、空)と影響し合っていて、常に体内のバランスは環境によって変動する。シルパ先生は、秋になるにつれて、乾燥、冷えの対策をすることと、夏の暑さが微妙に残る今の時期には、熱を溜め込まないようにアドバイスをしてくれた。

冬の過ごし方

 

■連載「インドの医師が教えるナチュロパシー」
インドのヨガ修行で出会ったナチュロパシー医師・シルパ。大都市から少し外れた村にある彼女の自宅では農園を有し、多種多様な野菜やハーブ、果物を栽培する。毎朝、ヨガを学びに近所の住人が集まり、植物と共に人と動物が豊かに暮らしている。自然に囲まれながらもお肉やスイーツ、お酒とも上手に付き合っている。自然と共に、楽しく生きる彼女が伝える「健康」をお届けしよう

教えてくれたのは...... Dr.シルパ。SDM(Sri dharmasthala manjunatheshwara)大学にてNaturopathy(自然療法)とYogic sciences(ヨガの科学)を研究しBNYS(Bachelor of Naturopathy & Yogic Sciences)の学士号(医師資格)を取得。インドでNaturopathyは正式に認められた医学の一つ。
「身体に不調・障害のある方々のために、ヨガや自然療法がより身近になるようサポートしていきたいです」

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松本実奈美(まつもと・みなみ) 元Yoga&Fitness編集部。退職後、ヨガ修行と一人旅を兼ねて約2カ月間インド生活を送る。WORLD PEACE YOGA SCHOOLの『200 Hour Yoga Teacher Training』講座修了

取材・写真:松本実奈美

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