体調管理 ストレッチ

筋肥大と疲労回復に差がつく!トレーニーが取り入れるべき「部位別ストレッチ&適切なタイミング」【米フィットネス誌に学ぶストレッチの実践法】

ボディビルダーやフィジーカーにとってもストレッチをしっかりとトレーニングに組み込んでいくことは、重要なボディケア・メンテナンスの一つである。しかし、筋力トレーニングの種目に比べると、効果的なストレッチの方法に関する情報収集は疎かになりがちである。

そこで、本記事では米フィットネス誌がまとめたボディビルダー・フィジーカーのためのストレッチに関するトピックを詳しく解説する。

本記事は、海外のフィットネス事情やトレーニング文化に関する情報をもとに構成された翻訳・編集記事です。日本国内の事情や環境とは異なる部分も含まれます。

(IRONMAN2025年10月号「from IRONMAN USA」より転載)

ストレッチを行うことの意味

ウエイトトレーニング、特にフリーウエイトは一歩間違えれば怪我をする可能性が高い。そのため、安全に鍛えたいならば運動レベルを問わずストレッチを勧める。筋肉が柔らかくほぐれるので、突っ張った感覚やちぎれるような感覚から解放され、さらに筋肉痛を和らげる効果も期待できる。

編集注

ストレッチはトレーニングの場面だけでなく、高齢者の運動療法にも活用されている。例えばロコモシンドロームにもストレッチが有効だとされており、患者の歩行障害が改善したことが確認されている。

 

ストレッチの期待効果

可動域の確保・柔軟性向上

柔軟性が高まると関節の可動域が拡大し、競技のパフォーマンス向上や筋発達を促す。また、可動域の拡大が筋肉の伸縮性を高めて筋線維の深部まで刺激し、より効果的なトレーニングにつながる。

怪我の予防

ストレッチは筋線維や靱帯、腱などの柔軟性を高め、ゴムのようなしなやかさが保たれる。これによりトレーニング中の損傷を軽減させ、怪我を予防することができる。

すでに怪我をしている場合でも、痛みが起きない範囲でストレッチを続けることで修復を促せる。

血行改善

ストレッチは対象筋やその周辺の血流量を増加させる。血行改善によってより多くの酸素と栄養が運搬され、疲労回復が加速される。特に高強度トレーニング後にはストレッチを欠かさず行おう。

筋肉痛の緩和

高強度トレーニングで筋肉が凝り固まった状態を放置すると、疲労回復が遅れる。しかし、トレーニング後に必ずストレッチを行う習慣をつけることで、対象筋の緊張を緩和し、血行を改善できる。これはDOMS(遅発性筋肉痛)の予防や疲労回復に役立つとされている。

ストレッチは緊張した筋肉を緩和するだけでなく、ストレスを緩和する作用も期待できる

 

ボディビルダーのためのストレッチ

ボディビルダーのためのストレッチ

胸筋と肩のストレッチ ※ライイングタイプ

狙い

胸・肩トレのウォームアップ/筋緊張の緩和/怪我予防

①床にうつ伏せになり、右腕を身体の真横に伸ばす。
②左手を床につけ、身体の左半分を押し上げる。
③右胸と右肩の前部に心地よいストレッチ感が得られている状態を15~30秒間保持する。
④ゆっくりスタートポジションに戻り、反対側も同様に行う。
※他にも柱やドアなどを利用して行うやり方がある。

首のストレッチ

狙い

姿勢矯正/頭痛/肩こり緩和

①イスに座って両腕を身体側に下ろし、両足裏は床につける。
②心地よい範囲で頭を左側に傾ける。このとき、肩が上がらないようにする。10秒間この姿勢を保持する。
③頭を元の位置に戻し、首の筋肉が緩んでいるのを確認したら、今度は頭を右側に傾けて10秒間保持する。
④左右のストレッチ後、肩や首をゆっくりと回す。

ウィンドシールド・ワイパーストレッチ

狙い

腸腰筋ほぐし/股関節の可動域向上

①床にあお向けになり両腕を横に広げて身体を安定させる。両膝を曲げて胸に近づける。
②胸に近づけた両脚の膝を伸ばして足裏を天井に向ける。両膝を揃えたまま、ゆっくり左側に倒す。
③左側に倒したらスタートポジションに戻り、今度は右側に倒す。これを繰り返す。
④倒した状態で必ず10秒ほど保持する。
⑤左右にそれぞれ3レップを行ったら終了する。

ハッピーベイビーのポーズ(アーナンダバラーサナ)

狙い

下背部の痛み緩和/股関節・殿部の緊張緩和

①床にあお向けになり、両膝を曲げる。
②膝を曲げたままの状態で、足裏が天井を向くまで両脚を持ち上げる。
③手で足裏をそれぞれつかみ、膝をできるだけ外側に開く。
④下背部、両肩、後頭部が床から浮かないようにする。
⑤姿勢を維持した状態で5~10回呼吸を繰り返す。

「4」の字ストレッチ

狙い

股関節・殿部・大腿部の柔軟性向上

①床にあお向けになり、両膝を曲げて足裏を床につける。
②左股関節を外側に開き、左足首を右膝に交差させるようにして乗せる。
③右足を床から浮かせ、右下腿が床面と水平になるようにする。このとき、右大腿部を床面に対して垂直に保つ。
④両手のひらを右膝の後ろに添えたら、できるだけ右大腿部を胸に近づけるように引っ張る。
⑤5~10秒ほど維持したら、脚を変えて右脚でも同様に行う。

ハムストリングのストレッチ

狙い

下半身トレ、ランニングのウォームアップ

①左足を前に一歩踏み出し、膝をしっかり伸ばして少し前傾する。右脚は少し膝を曲げてお尻を後方に突き出し、上体と左脚でくの字の姿勢になる。背中が丸まらないようにする。
②左脚のハムストリングに心地よいストレッチが得られるのを感じながら、15秒ほど姿勢を保持する。
③左脚を終えたら右脚も同様に行う。

 

ストレッチの種類とタイミング

動的ストレッチ

  • スタンディング・ハムストリングストレッチ
  • 胸筋のストレッチ
  • 首のストレッチ
  • ハッピーベイビー・ストレッチ
  • ニー・トゥ・チェスト・ストレッチ
  • サイドストレッチ

トレーニング

  • フリーウエイトトレーニング
  • マシントレーニング
  • ケトルベルトレーニング
  • 自重トレーニング
  • オリンピックウエイトリフティング

静的ストレッチ

  • ニーリング・ランジストレッチ
  • カーフストレッチ
  • カウ・キャット・ストレッチ
  • ライイング・ハムストリング・ストレッチ
  • 肩のストレッチ
  • コブラストレッチ

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