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【THE RAMPAGE 武知海青】「プライドを一度壊してみたら、思っていたよりもずっと遠くまで行けると分かった」【SPインタビュー後半】

THE RAMPAGEのパフォーマーとしてステージに立ちながら、プロレスラーとしてもリングに上がる武知海青。この撮影の前日にはプロレスのメインイベントに出場し、週末にはライブ2デイズが控えていた。
ダンス、水泳、陸上、そしてトレーニングと、異なるフィールドを横断してきたその歩みの根底には、「見て学び、自分のものにする」 という身体感覚がある。表現と競技、その両極を行き来しながら、自らの可能性を更新し続ける。その現在地と、まだ見ぬ未来に迫る。

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取材・文:藤本かずまさ 撮影:AP,inc.スタイリスト:YOSHIDA KEISUKE ヘアメイク:oya Web構成:中村聡美

━━そして、2022年にドラマ『覆面D』でプロレスラーを演じたことをきっかけに、プロレスへとつながっていきます。

武知 ただ、自分としてはすぐには決められなくて、1年ほど悩みました。プロレスのお話は最初は2023年に頂いたんですが、その頃は『スポ男』でも結果が出ていて、「まだ身体で勝負できるんじゃないか」という思いもあったんです。
一方で、2023年という年は、自分にとって何か歯車がかみ合わない、うまくいかない時期でもありました。結果が出なかったというより、挑戦する場そのものがなかなか巡ってこなかった。

━━チャンス自体が少なかった。

武知 それまで積み重ねてきたものはあったんですが、その年だけは流れが止まったような感覚があって。「このままではまずい」と感じていたタイミングで、「2024年の頭からデビューはどうか」という話をもう一度頂いたんです。そこで、「これはチャンスなんだろうな」と思って、決断しました。

━━現在はRAMPAGEのツアーと並行して、プロレスの試合にも出場されるなど、非常にハードなスケジュールをこなされています。昨夜もメインイベントに出場し、ほぼ寝ずに撮影に臨まれていると伺いました。

武知 認めてもらうためにはこれくらいやらないといけないと思っています。プロレスではまだ新人ですし、その覚悟でやっています。自分がどう言うかよりも、見ている方がどう感じるかがすべてだと思うんです。言葉ではなく、行動で示していくしかない。そういう姿を通して、少しでも何かを感じ取ってもらえたらという思いで取り組んでいます。

━━そうした中で、トレーニングの時間を確保するのも大変だと思います。忙しい中でも、必ず意識していることはありますか?

武知 種目というよりも、「ジムに行く」ということ自体を大事にしています。僕にとってトレーニングはメンタルを整えるものなので、行かないと気持ちが落ちてしまうんです。とにかく「行く」。行けば自然と身体も動きますし、終わった後は達成感もあって、また前向きな状態に戻れるので。そのサイクルを崩さないようにしています。

━━とはいえ、「今日ジムを休めば、その分寝られる」と葛藤することもあるのでは?

武知 毎日あります(笑)。トレーニング自体が本業というわけではないですし、休むという選択ももちろんできますから。でも、自分にとっては時間も限られているので、やらないことのデメリットの方が大きいと感じています。どうしても眠いときは、5分だけ寝るようにしています。

━━5分だけ!?

武知はい。ただし、その代わりに「何かひとつ多くやる」と決めています。例えば、トレーニングで1セット増やすとか。その覚悟があるなら寝ていい、というルールにしています。

━━厳しいルールを課しているのですね。

武知 前日に食事を楽しんだときも同じで、その分は翌日にきちんと負荷をかける。自分の中ではバランスを取る感覚です。良いことだけを積み重ねると崩れてしまうので、あえて負荷もかけて調整する。そうやってメンタルも含めて整えるようにしています。

━━プロレスのための肉体づくりと、パフォーマンスを維持するための身体づくり、その両立の難しさを感じることはありますか?

武知 ありますね。ダンスは軽い方が有利なんです。2時間半ほど踊り続けるので、マラソン選手のような身体や心肺機能が理想になります。一方でプロレスは真逆で、一発の打撃に耐える力や、瞬間的に力を発揮することが求められる。身体づくりでいうと、まったく違うベクトルなんです。

━━その両立の中で、特に難しかったのはどの部分でしたか?

武知 一番大変だったのは体重のコントロールでした。『スポ男』に出るようになってからは、1年半以上、体脂肪率が低い状態をキープしていたんです。体質も完全にそちらに適応してしまっていて、そこから一気に身体を大きくすることができなかった。
なので、今は段階的に上げていくようにしています。体脂肪率も徐々に上げていって、体重も77㎏から現在は84㎏くらいまで増やしました。その状態でパフォーマンスとプロレスの動きに身体を慣らして、さらにもう一段階上げていく。急激に変えると怪我につながるという経験もあったので、調整しながら進めています。ゆくゆくは90㎏台まで増やしたいです。

━━ここまでの歩みを振り返ってみて、ご自身ではどのように感じていますか?

武知 自分でも不思議なくらい、予想できない道を進んできたなと思います。でも、それもすべて周りの方々の支えがあってこそで、自分一人では絶対にたどり着けなかった場所です。いろんな方が敷いてくれたレールに乗せてもらっている感覚があって、本当にありがたい環境だと感じています。

━━〝ハイブリッドパフォーマー〞として、今後掲げている目標はありますか?

武知 同じ年に東京ドームに立つことですね。アーティストとして単独で東京ドームに立って、さらにプロレスラーとしてもシングルマッチで東京ドームに立つ。同じ年にそれを達成した人は、まだいないと思うんです。

━━まさに唯一無二の挑戦ですね。武知誰も達成していないことに挑み続けたいという思いがあります。3年以内には実現させたいです。

たけち・かいせい
1998年2月4日生まれ、兵庫県宝塚市出身。身長183cm。ダンス&ボーカルグループ THERAMPAGE のパフォーマーであり、地元・宝塚市の大使も務める。アーティストとしての活動に留まらず、圧倒的な身体能力を武器に多方面で実績を残している。2019年の『サマースタイルアワードルーキーチャレンジカップ』スタイリッシュガイ部門での総合優勝を皮切りに、2021年には柔道大会(無段の部)で優勝し、念願の黒帯を取得。さらにTBS『最強スポーツ男子頂上決戦2024秋』では、番組史上初となる3連覇という金字塔を打ち立てた。飽くなき挑戦は格闘技の舞台にも及び、2024年2月25日には「DDTプロレスリング」にてプロレスデビューを果たした。肉体派アーティストとして、唯一無二のキャリアを歩んでいる。

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