「母ちゃん、50万獲ったぞ!」
フィジーク選手でありながら、極太の肩と腕を始めとする筋肉量の多さから、ついた異名は“西のバルクモンスター”。2022年に『オールジャパンメンズフィジーク選手権大会』で2位などの活躍を見せてきた、西﨑空良(にしざき・そら/29)選手が、ボディビル初戦で大活躍を見せた。
【写真】西﨑空良選手のギュッとウエストが締まった「腕が太い!」筋肉
西﨑選手は10月19日(日)、埼玉県川越市・ウエスタ川越で開かれた『第3回ジュラシックカップ(※)』オープンクラスにてボディビル初挑戦で優勝。優勝賞金50万円と、第2部で開かれるグランド(最上位)クラスへの出場権を手にした。優勝決定の瞬間、西﨑選手は涙を流し、会場に観戦に訪れていた母に『賞金でパンケーキ食べに行こう!』とメッセージを送った。
「昨年(マスキュラーフィジーク出場時)からの仕上がり体重比は11kg増(62.3kgから73.8kg)です。90kgまで増量し、フィジークのときより体感で2〜3kg甘さを残して、ボディビルの選手と並んでも見劣りしない状態にしました。フラットな状態だと緩く見えるかもしれないが、力を入れたときに最も張り出して見える限界の絞りが今はここだと思いました」
脚のトレーニングは2020年から開始(当時はフィジーク出場のため本格的な開始は2024年の秋)したばかりだが、殿筋群、ハムストリング、大腿四頭筋と全方位に丸々と隆起。歴戦のボディビルダーが並ぶステージでも目を引く大きさに、会場では何度もどよめきが上がった。
西﨑選手は、優勝発表と同時に涙を流し喜びを露わにした。主催者の木澤大祐氏は「(オープンクラスでは)圧倒的だった。プロポーションも良く、(甘くしたという)絞りも殿部までカットが入っており十分。グランドクラスの選手と並んだときが楽しみです」と、第2部の活躍に期待のコメントを寄せた。
※ジュラシックカップはレジェンドボディビルダーの木澤大祐氏と合戸孝二氏を主催とし、厳格なドーピングチェックによるアンチドーピングの啓蒙、賞金による競技と生活の両立、ボディビルの一般認知推進を掲げる。
取材・文:にしかわ花 撮影:中原義史
執筆者:にしかわ花
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』『Womans'SHAPE』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用。ジュラシックアカデミーとエクサイズでボディメイクに奮闘している。