2025年12月6日(土)、兵庫県・神戸ポートオアシスにて、関西のスポーツ新聞メディア『デイリースポーツ』が主催するマスメディア初主催のボディビル・フィットネスコンテスト『ニューウェーブ・フィットネス デイリースポーツカップ2025(以下デイリースポーツカップ)』が開催され、フィットモデル部門(※)でオーバーオール優勝したのが服部めぐみさん(はっとり・めぐみ/44)さんだ。
※全体の調和がとれ、適度に引き締まった身体が評価されるカテゴリー。イブニングドレスとスイムスーツの2種類の衣装でプロポーションや姿勢の良さ、ポージングが審査される。
【写真】服部めぐみさんの引き締まったスイムスーツ姿と優雅なドレス姿

服部さんはこれまで『サマースタイルアワード』や『マッスルゲート』、『JBBF』の大会などで着実に実績を積み重ねてきた。2025年には『マッスルゲート』ドリームモデル158cm以下級、40歳以上50歳未満の部で6戦全勝。勢いそのままに臨んだ今回の大会で、見事初代女王の座をつかんだ。
不安の中でも、やれることをやる
「まずは元気にこの日を迎えられて良かった、という気持ちが一番でした」
ネイリスト、そしてイベントMCとして働く服部さんは、大会直前まで出張が続き、思うようにトレーニング時間が取れない日も多かったという。それでもポージングの精度を高めるためのレッスン時間を確保し、夜はストレッチで身体と気持ちを整える。できないことを嘆くより、今できることを積み重ねる。そうした姿勢が、ステージ上の安定感につながった。
「控え室や会場では、スタッフの温かい声掛けもあって、緊張を和らげてくれました。もっとも、ステージでは緊張MAXで震えていましたけど(笑)」
服部さんは、もともと運動が得意だったわけではない。子どものころは体育の成績がほぼ『1』。運動は自分には向いていないと思い込んでいた。転機は、子どもの塾送迎の待ち時間。毎日立ち寄っていたカフェの近くで、ホットヨガとパーソナルジムを見つけた。「これならできるかもしれない」と思い、扉を叩いたのが始まりだった。
「トレーニングを続ける中で、若い女性の方に『ガードルいらずのお尻ですね!』って言われたことがあるんです。『がんばれば自分でも変われるんだ!』と思い、自己肯定感が大きく高まりました」
背中トレーニングやお尻を鍛えるためのブルガリアンスクワットが好きで、動作を雑にしないことを大切にしている服部さん。ドレス競技に出場するようになってからは、軽い重量で回数を重ね、嫌にならない工夫を続けている。忙しい日は30分だけでもジムへ。無理な日は自宅で自重トレーニング。それで十分だと考えている。「忙しくてもやらないと!」と思うのではなく、無理をしないことも自分を守る大切な選択だ。
取材・文:柳瀬康宏 写真提供:デイリースポーツ
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。










