近年、SNSの影響もありボディメイクに関心を持つ若い世代が増えている。その一方で、数字(体重)に捉われすぎたり、極端な食事制限で心身の健康を損なったりするケースも少なくない。そんな中、学業や私生活を大切にしながら、何よりも「心身の健康」を優先してトレーニングに励む3名の若き女性ビキニアスリートたちが注目を集めている。
【写真】トレーニングと学業の両立に励む学生3名の大会ショット
高校1年生がビキニフィットネスに挑戦 高校生活を第一に親子二人三脚で健康的にボディメイク

片山あうらさん(撮影:中原義史)
今年5月にマッスルゲートで大会デビューし、8月には日本大会の「JBBF日本ジュニアフィットネス選手権」に出場した片山あうら(かたやま・あうら/16)さん。
あうらさんの母親も娘の挑戦を喜びつつ、成長期特有のリスクに配慮。「体重停滞や生理不順があったときは脂質量を上げたり食事内容を調整し、健康を最優先しました」と語る。
あうらさんは同世代に向けて「競技は日常生活の延長。勉強や生活を犠牲にしてまでやるものではなく、楽しむことが大切」と高校生活を第一に自身の身体と心と相談しながら競技を続けている。
20歳「女子大生ビキニ選手」“健康的に続けられる減量”で学業と両立

小亀なつみさん(撮影:舟橋賢)
昨年大会デビューし、『サマースタイルアワード(SSA)』で活躍する大学2年生の小亀なつみ(こがめ・なつみ/20)さん。
過去には誤ったダイエットで体調を崩した経験もあったが、今年の大会準備では“健康的に続けられる減量”にこだわり、脂質は「1日30gを切らない」ことを徹底。白米も大会直前まで食べるなど、極端な制限を避けながらコンディションを整えた。
普段は大学経営学部で学び、授業の合間をぬってアルバイト先のジムで週4回トレーニング。学業と両立しながら競技を楽しんでいる。
「ステージに立つのがとにかく楽しいんです。出られるだけ出たい気持ちがあります」
看護学生ビキニフィットネス選手 「トレーニングをすることで自分に自信が持てた」

石本想さん(撮影:上村倫代)
ムキムキの身体にあこがれて2022年にジムに通い始め、『出るならキラキラのビキニを着てみたい』とコンテスト出場を決めた石本想(いしもと・こころ/21)さん。
初めてのコンテスト出場では、勉強と実習と筋トレの両立は理想通りにはいかず、お菓子が大好きなこともあり「甘いもの欲」を我慢するのがしんどかったという。しかしトレーニングで自身の身体と向き合うことで新たな発見が得られた。
「大会をめざしてトレーニングすることで、私は肩と持ち前の頑固さが強みなんだ、と知ることができました。自分に自信が持てるようにもなるので、本当におすすめです!」
片山さんや小亀さんのように「心身の健康」を基盤に置くこと、そして石本さんのようにトレーニングを通じて「自分の強みを知り、自信を持つこと」――。彼女たちの挑戦は、単なる肉体改造を超え、健やかに生きるためのヒントを多くの人に与えてくれている。
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文:FITNESS LOVE編集部
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。











