
ギャルファッションとハードな筋肉のギャップで今、SNSを中心に“筋肉ギャルモデル”として話題のルナさん。雑誌『egg』のモデルであるルナさんがトレーニングに「沼る」きっかけは?また“痩せ”にとらわれる全ての人に伝えたいこととは?
[初出:Woman'sSHAPE vol.31]【写真】『egg』の現役モデル・ルナさんのトレーニングショット
「痩せたい側」から褐色のメリハリボディに憧れ大変身
━━本日はトレーニング風景を撮影させていただきました。長い爪でも問題なくマシンやダンベルを扱っていましたね。
ルナ 全然余裕です。何ならもっと長い爪のときもあります。メイクやアクセサリーもふだんのトレーニングのままですね。今は周りの方も慣れて、普通に話しかけてくれますよ。
━━先ほどもシニア会員さんと楽しそうにお話ししていました。
ルナ はい、仲良くしてもらっていて。たまに帰りが一緒になるとき、私たち二人は楽しくお話してるんですけど、道行く人からはどう見ても「おばあちゃん、ヤバい若者に絡まれて大丈夫?」ってなりますよね。

━━いえいえ(笑)。そんなルナさんが、トレーニングを始めたきっかけは何だったのでしょう。
ルナ 中学時代はみんなダイエットしてる自分が好き、ダイエットが自分のファッション、みたいな空気感があるじゃないですか。自分も流されてて、痩せたい側だったんです。でも、ずっとスポーツをやっていたから脚に筋肉がつきやすくて。
━━どんなスポーツを?
ルナ 12年間テニスをして、他にも弟がやっていた野球を一緒にやったりとか色々やってきました。筋肉質の太い脚が嫌で、お風呂であざだらけになるまで筋膜リリースやマッサージをしたけど、そのときは全然細くならなかったですね。
━━それが、今は「筋肉をつけて太くしたい」と思うように。
ルナ 海外の女の子たちを見てから考え方が変わってきました。日本の女の子は1本の棒みたいなメリハリのない身体が流行っているけど、私は海外のアーティストみたいなメリハリのある身体がいいなと思って。
━━特に憧れた人はいますか。
ルナ 「ヴィクトリアズ・シークレット」のアドリアナ・リマというモデルさん。彼女がステージ前にジムで身体を動かしているYouTubeを見て、「かっこいいな、褐色だし」って。そこから日サロで焼き始めて黒ギャルになって、筋トレも始めました。それが1年半前くらいです。

━━若い女性の中には「ジムに行くのが怖い」という人も多いですが、ルナさんは平気でしたか?
ルナ いや、私も最初はめっちゃ緊張しました。本当にゴリマッチョしかいないと思ってたし、「あのフォームなに?下手くそ」って思われてるんだろうなって、すごく怖くて。
━━ちなみに最初から今の外見の感じでジムに通ったのですか。
ルナ はい。ネイルも長いし、メイクもありえないくらい濃いし、しかもウェアも、ダボダボだとモチベが上がらないので最初からピチピチ。そんなのがジムにいたら、もうみんな見るじゃないですか。「うわ、めっちゃ見られてる」って。自分でハードルを上げてましたね(笑)。
━━その恐怖心をどうやって乗り越えたのですか?
ルナ 最初は早朝とか、逆に夜とか人のいない時間に行っていました。それでスマホに保存した動画でフォームや種目を調べながら、見様見真似で頑張るんです。フリーウエイトのエリアもマジで怖い、近づけないと思ったけど、「早くアドリアナ・リマみたいになりたい!」という気持ちが強すぎて、3日目には我慢できずに行っていました(笑)。少しずつやっていくと、人がいるときでも「やったことあるし、このマシン」と自信がついて、だんだん平気になる。そうやって続けるうちに、気づいたら沼っていました、筋トレに。
「筋肉をつけてもカワイイじゃん」
世の中の基準をそう変えたい
━━そこまで筋トレにハマったのはなぜなんでしょうね。
ルナ やっていくうちに確実に重量が上がっていくし、それに見た目がどんどん変わっていくじゃないですか。肩に集中したら肩がデカくなり、下半身に集中したらお尻がデカくなり。それが「時間をかけてやる整形」みたいで、めっちゃ面白くなってくるんですよ。

━━たしかに「手術をしない美容整形」という捉え方もできそう。
ルナ たとえば、脂肪吸引すればボディラインはすぐに変わるかもしれないけど、表面がデコボコするとか身体にいろんなリスクの可能性もあって。だったら時間をかけて変化を楽しんで、それできれいになったほうがいいじゃんって。地道にやって、しかもいい方向に身体が変わるのって普通に面白くて楽しいです。
━━身体以外にも何か変化が?
ルナ 痩せていたときよりも精神的にクリーンになりました。だってご飯を食べてもいいし、食べたって別にデブにならない、どんどん筋肉になっていくだけだから。
━━「食べないダイエット」とは真逆の生活ですね。
ルナ 痩せるだけだと、動かない、陽に当たらない、何も食べない……ってもうストレスの要素を詰め込んだみたいになるじゃないですか。でも筋トレをしていれば食べれるし、よく寝れるし、運動すると幸せなホルモンが出ていい気分になれるし。
━━身体や栄養に関する知識を学んだことも、トレーニングを深く理解し、ハマる理由のひとつだったかもしれませんね。

ルナ そのことで言えば、SNSで一番バズったのがマンジャロについての発信だったんですよ。
━━ルナさんは糖尿病治療薬であるマンジャロの「痩せ薬」としての使われ方に、SNSで丁寧な解説と共に警鐘を鳴らしていますね。
ルナ 本来の目的じゃない利用をされて、患者さんへの供給量が減っているとか、薬に関わる人がどんな思いで作っているかとか、そういうことも知っていたので、余計に見逃せなかったかもしれないですね。よくない広まり方を撲滅したいから、私がデメリットを全部言ってやろうと思って発信してます。
━━どんなものを使っても痩せたいという人々の健康観も心配です。
ルナ でも、私は別に痩せてることが悪いって言いたいわけじゃないんです。痩せてる子も、もちろんカワイイ。良くないのは過剰な痩せだったり、過剰に痩せることを強要する人や空気だったり。そういうのはやめようって言いたい。昔の自分みたいな思いをする子がいっぱい出てくるじゃないですか。私は今、身長167㎝で体重65㎏です。「え、65㎏もあるの?」っていう女の子はいっぱいいると思うけど、大事なのは見た目なので重さは気にしてません。そういうことを私が身体を作りながら発信しまくることで、「筋肉をつければガリガリにならなくてもカワイイじゃん」って、世の中の基準が変わればいいなと思っています。

━━本当に、その価値観がより広く浸透していけばいいですね。
ルナ はい。「マジで変なやり方で痩せるな」っていう、今まであまり触れられてこなかったデリケートな部分に私が石を投げ込んだことで、フォロワーさんとか同じような発信をする人が増えたりとか、徐々に波紋が広がっている実感はあるんです。でも、それをムーブメントにするには自分のSNSだけではやっぱり限界があるので、もっと多くの人の目に晒される場所で、ドーンと広められる存在になりたいです。
━━体型に悩んでいる読者へ、メッセージがあればぜひお願いします。
ルナ みんな自分の体重に自信を持ってほしいし、自分の理想を見つけてほしいなって。今痩せたい、痩せたいって思っているのは、たぶん誰かの理想だったり、誰かからどう見られるかだったりするんじゃないかな。でも、私みたいに理想がどんって見つかっちゃったら、あとは努力すら楽しくて、突っ走っていける。そもそも痩せたい人もデカくなりたい人も、とりあえず筋トレが必要じゃないですか。だから迷っている暇があったら「いったん身体を動かしてみなよ」って言いたいです。
るな
2006年生まれの19歳。ギャル雑誌メディア『egg』の現役モデルを務める。自身は海外アーティストに憧れ高校時代から筋トレを始め、“筋肉ギャルモデル” としてSNS発信も活発に行い、SNS総フォロワー数は驚異の29万人と若者世代を中心に高い発信力を持つ
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取材・文:藤村幸代 撮影:中原義史 Web構成:中村聡美
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