RISE次期エース候補対談 天心を超えろ!白鳥大珠×寺山日葵

7月12日の「RISE on ABEMA」で小川翔に勝利し連勝を12に伸ばした白鳥大珠と、7月19日「RISE140」でのsasori戦を控える寺山日葵のTEPPNEN GYM同門対談。男女次期エース候補の初対談を発売中のFight&Life新刊から全文掲載します!

白鳥大珠(RISE WORLD SERIES 2019 -61㎏級王者)×寺山日葵(初代RISE QUEENミニフライ級王者)
昨年にはRISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournamentを制覇し、現在11連勝中の白鳥大珠。
一方、寺山日葵は紅絹とのRISE女子王者対決を制した。同じTEPPEN GYMで切磋琢磨している男女次期エース候補が初クロストーク!
取材・文_安村 発 撮影_木川将史

──お二人で対談するのは初めてですか?
白鳥 初めてです。
寺山 以前に大珠君と写っている写真をSNSにアップしたら「距離が近すぎる」というメールがアンチから来たので今回も来るんじゃないかと思っています(笑)。
──最初の印象を覚えてます?
寺山 TEPPENが体育館で練習していた時に、背が高くてオーラがある人が来たなと。さらに、俺に近寄るなオーラが出ていました。
白鳥 それは高校生ぐらいの時で、自分は出しているつもりはないのですが、近づくなオーラを常に出していると周りからよく言われてました。最初に体育館での練習に行った時はちびっ子ばかりで、その中でも一人女の子がいるなと。アマチュアの試合会場でもよく見かけていたので強かった印象がありますね。
──ジムには女子選手も多いのですが、白鳥選手はイケメンで騒がれていたりします?
寺山 試合で華麗にKO勝ちすると、やはり絵になるよねと言ったり、イケメン過ぎるから逆に事故っている写真はないのか? とアラ探しをしています(笑)。
──ちなみに天心選手は女子選手の中ではどのような評価なんですか?
寺山 大珠君と二大看板でジムを引っ張ってくれている存在なのでよく話題になりますが、キック以外だと物忘れなどの多い大珠君の話題の方が多いかもしれませんね。
──練習では二人はスパーをすることもありますか?
白鳥 みんなで回してやっているので階級差関係なくやっています。
寺山 リーチ差があって私の攻撃が当たらないですし、蹴り一発で飛ばされてしまうのでどうにかしてやり返してやろうと常に考えています。
白鳥 練習仲間の中で日葵はやりづらいタイプですね。僕はその時によってスタイルを変えるのですが、いかに攻撃をもらわないかを意識していても日葵は蹴り返しが速い。パワーの差はありますが、技術的にはそこまで差はないかなと感じています。
寺山 やはりパワーも技術も男子選手の方が上なので、スパーでは自分のやりたいことができますし、手加減する必要もないので相手の胸を借りて全力でやりたいことをやらせてもらっています。ここでボコボコにされて自信を付けて、白鳥大珠に勝てる女子選手なんていないので試合では安心して臨めています。あと、女子選手の中では私はリーチの長い方なのですが、大珠君のようなリーチの長い選手とやるようなことがあれば対応できると思っています。もうジムは強い選手しかいないので、一緒にスパーするのはプラスにしかならないですね。ジムには色んなタイプの選手がいてみんな技術が高いので、昨年11月の紅絹さんとの試合ではすぐに対応できました。
──寺山選手の試合を見ていてこういう技術があればいいなと思うものはありますか?
白鳥 いつも試合を見ていて穴がないので誰が相手でも負けないと思うのですが、倒すことができればパーフェクトかなと。女子選手はなかなかKOできないと言われてますが、倒すパワーがなくても、タイミングや技術で倒せると思います。日葵は蹴り技が目立っていますが、パンチもできると思うので、それが身に付けばもっと飛び抜けた存在になるでしょうね。
寺山 課題だと思っていることをそのまま言っていただけました。私は蹴りで倒せないことはないのですが、今はパンチのうまい選手の方が伸びてきているので今のままではいけないなと感じています。
白鳥 今はパンチ主体の選手が多い分、蹴りが疎かになっていると思うので、日葵は蹴りだけでなく、パンチもできれば相手がいなくなると思うよ。
──コロナの感染拡大で緊急事態宣言が出され、自粛期間の時はどういう練習をされていたんですか?
白鳥 いつ無観客で試合が組まれるかもわからない状況だったので、ジムでのプロ練習はなく、自分でできることはやっておこうと気分転換で外に走りに行ってました。SNSを見ていると、ジムのみんながよく利用している河川敷の写真が個別に上がっていて、みんなバラバラの時間にやっていたんだなと。そこで筋トレ、シャドーを黙々とやっていました。
寺山 私も同じ場所でした。内容としては、新しい練習を取り入れることもなく、逆に基本に戻って弟の遼冴と一緒に取り組んでいました。
──弟との仲は良くなりました?
寺山 (即答で)全くないです。家に一緒にずっといるとむしろ仲が悪くなり、コロナ離婚が増えている理由がわかる気がしました(苦笑)。
──あははは。ちなみに弟さんは現在3戦1勝2分と無敗ですが、選手としての評価はどうですか?
寺山 パンチは私よりもうまいですしセンスはあると思いますが、気持ちの強さでは負けません。
白鳥 遼冴はまだ16歳と若いですし、センスもあるので将来のチャンピオン候補になるぐらいのものは持っていると思います。僕は15歳でデビューしましたが、その時の自分よりも技術は上ですね。
──こういう時期だからこそ新しく取り入れた練習メニューはありますか?
白鳥 格闘技に関しては特にないのですが、以前は自炊をしたことが数回しかなく、自粛時間はほぼ家にいたので毎日昼と夜の2回、料理していました(笑)。カレー、シチュー、肉じゃが、オムライスなど思いつくものを作っていましたね。
寺山 エプロンは?
白鳥 やっとくべきだったかな(笑)。この期間はいつまで続くかわからなく、格闘家は試合をしないとそれ以外の露出がありません。こういう時だからこそ何かやれることはないかと思って、いくつか撮り溜めしてYouTubeを始めました。
寺山 私ですか? ジム全体でやっているチャンネルがあるので、私個人ではやらないです(笑)。
──RISEの大会は中止になるなど先が見えない状況で試合がないことに不安はありませんでした?
白鳥 格闘技に限らず、どの業界も大変な時期だったので特に不安には思ってなかったです。ただやれることはやっておこうという気持ちはありましたし、早く試合をしたいという想いは凄くありました。ただ心配だったのは、試合をしないことでファンに忘れられるんじゃないかとは思いました。
寺山 私はキック一本でなく、まだ学生で時間はあると考えてそこまで不安になることはありませんでした。逆にこの期間で強くなって、いつか試合ができる頃にもっと成長した姿を見せられるようにしておけば焦る必要もないと思っていました。
白鳥 本来なら6月14日にWORLD SERIES(以下WS)の準決勝をやっていた時期でしたし、4月の一回戦が中止になった時はかなり落ちましたね。でもこれは今まで言ってなかったのですが、一回戦の2~3週間前から腰を負傷していてろくな練習ができていなかったんです。それが正直心配でしたが、試合が流れたことはプラスに捉えることができました。今はだいぶ良くなって普通に動けています。トップ選手は拳なり色んなところを負傷しているものなので、ケガは付きものなのかなとも思います。
──自粛期間を通して改めて気付いたことはあります?
白鳥 毎日当り前のように生きてきたけど、全ては当たり前じゃないんだと思いましたね。試合が組まれることもそうなんだなと。一戦一戦の大事さ、一日一日を無駄にしてはいけないなというのを感じました。
寺山 ジムが休館になると練習場所はないし、仲間にも会えなくなるので、自分がいかに恵まれた環境にいたかを気付きましたね。もっと意識を変えていかないとベルトもなくなってしまうとも思ったので意識改革にもなりました。
白鳥 RISEの選手はボクシングキックスタイルになっていて、パンチのできる選手が上に上がっていくじゃないですか。年々キックの選手はパンチのレベルが上がっているようで、僕がボクシングをやっていた時は、トップランカーのボクサーとやると結構やられていたのですが、今はボクサーとキックボクサーがスパーをしても割と互角に渡り合える選手が増えてきていると聞くので、ボクシング技術が大事だなと。僕はプロボクシングを経験したことでパンチの技術は上がりましたが、それを維持するだけでなくもっと技術を上げていかないといけないとも思って、同じサウスポーのワシル・ロマチェンコ(ボクシング世界ライト級3団体王者)など海外のボクサーの試合映像を良く見るようになりましたね。
寺山 私もRISEさんの昔の映像やプロクシングの試合を見たりしました。習得したい技術を覚えてすぐに使えるようになれば苦労はしないのですが、今はそれを意識しながら練習するようにしています。
──RISE女子選手といえば、第2代RISE QUEEN神村エリカさんの存在が大きいと思いますが、参考になった技術はありました?
寺山 私はエリカさんのタイプの戦い方ではないので、逆にエリカさんと対戦したRENA選手の戦い方をよく見て、エリカさんタイプの選手と戦った時にどう崩していくかを考えていました。
白鳥 今、その頃のエリカさんと戦って勝てる自信はある?
寺山 強かった選手だったので余裕とまではいきませんが、勝てると思います。これからエリカさんの存在も超えていかないといけないですが、それよりも上がる舞台は違ってもRENAさんの方を意識しますね。
──7月にようやく試合が決まりましたが、心境はいかがでしょうか。
白鳥 ボクシングからキックに復帰して以降は約1年半で11試合やってきて、ここまで試合間隔が空いてしまったことでやる気に満ちています。今回はトーナメントではありませんが、WSは中止ではないので、また優勝するんだろうなと思わせるような試合をして弾みを付けます。
寺山 2月に試合(vsKOKOZ)をやらせてもらって試合のない5カ月間は長かったのですが、準備期間が長かったのでその分いい試合ができると思います。自粛してきた期間にどれだけやってきたかの差が出る試合になると思います。
──RISEでは存在感の大きい天心選手のことは意識してますか?
白鳥 自分が引っ張っていく存在にならないといけないと常に思います。最初は天心の存在に追いつきたいと思ってましたが、最近は天心は天心なんだなと。それに俺はなれないので、自分のスタイルで存在をアピールしたいと思います。


寺山 TEPPENには天心と大珠君の二大看板がいて、そこに私は甘えてしまっている部分もあり、背中が大きいのですが追いつき追いこさないと……いけませんね。
──WSでは白鳥選手の対抗馬として、準決勝で当たる可能性のある原口健飛選手についてはどう思いますすか?
白鳥 もらった攻撃も少ないと思いますが、穴は見つけていますし、僕は当てる自信があります。向こうも自分のスタイルとはやっていないと思いますし、生意気な選手なので倒してやります。僕の試合を楽しみにしているファンには、7月の試合で元気を与えられるような試合を見せたいですね。人って楽しみがあれば頑張れるじゃないですか。秋のWS開催がその楽しみの1つになるようにしたいです。
寺山 この世の中で後ろ向きな方もいるかと思いますが、格闘技の試合を見て前向きになってくれれば。またRISEが開催されることで格闘技全体が盛り上がればいいですね。

Taiju Shiratori
1996年2月2日、東京都出身
身長180㎝、体重61.0kg
RISE WORLD SERIES 2019 -61kg級王者
第5代RISEライト級王者
戦績:26戦20勝(9KO)5敗1分
TEAM TEPPEN所属

Hinata Terayama
2001年1月19日、群馬県出身
身長165㎝、体重49.0kg
戦績:16戦13勝(1KO)2敗1分
初代RISE QUEENミニフライ級王者
第8代J-GIRLSミニフライ級王者
TEAM TEPPEN所属


RISE 140(7月19日(日)後楽園ホール)で寺山日葵が対戦するsasori(テツジム/ミネルヴァ・ライトフライ級王者)もcheck


「RISE 2020 RISE on ABEMA」の小川翔戦を振り返る、白鳥大珠YouTubeチャンネルもぜひ!
「たいじゅチャンネル」▼

 

 

ピックアップ記事

関連記事一覧