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筋肉博士、石井先生に聞く!しなやかなウエストラインをゲットするための秘訣とは!?【後編】

ダイエットやトレーニング特集の主役として長く脚光を浴びる「コア」、そして「体幹」。
誤解や迷信も多いこの部分の真偽について森弘子さんが石井教授に直撃質問。
日常生活でもできる鍛え方、加齢対策にも話が広がります。

 

 また女性の場合、深層筋を鍛えるワークアウトなら男性的な筋肉にはならず、しなやかなお腹のラインが作れると考える方も多いようですが、深層筋を鍛えることと、アウターの部分を鍛えることの違いなど、女性に向けてのアドバイスなど何かありましたらお願いします。

石井 深層筋といってもいろんなタイプがあって、コアの部分の深層筋というと代表的なのは腹横筋です。脇腹にあって一番深部にある。脇腹の筋肉は外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋と3層あります。内腹斜筋も深部ですけど端の方になるとちょっと外に出ていたりしますので、腹横筋が一番奥にある深層筋です。しかもウェストの締まり具合にも非常に強く関係している、と言えます。でもインナーのトレーニングで腹横筋だけ単独で使うことは結構難しい。ですから、一概にインナーだけやればたくましいお腹にならずくびれだけできるというのはちょっと間違いで、攻め方としては基本的に前と横の腹筋をくまなく使うっていうのが前提じゃないですかね。100mスプリントの選手のようなたくましいお腹になろうとしたら、それこそ死に物狂いでやればなるかもしれないですが、そんなにすぐなるというわけではないと思います(苦笑)。ただ最近の研究で三層の腹筋=外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋のうち腹横筋を比較的選択的に強く使うことが可能であるというのが分かってきていますので、そういうテクニックを併用しながらやることが大事だと思います。

 それは具体的にはどうやるのでしょうか?

石井 今まで本で書いたりよく言ってきたドローイン(おへそを引っ込める感じでお腹をへこませる)です。
ドローインをやると座った状態では腹横筋ばかりをたくさん使います。これはつい最近分かったことです。おへそを引っ込ませるような呼吸の仕方をやると、腹横筋を使ってお腹を背中につけるような動きになる訳です。そういった動きを上手に使いながら、でもそれだけだとやはり不十分ですので、お腹を丸めるとか太ももを上げるような腹直筋などの腹筋を使う動きを連動させるといいと思います。

 ドローインしながらクランチをやったりということですね。

石井 そうです、ドローインをしながらツイストクランチをやったり。そうすると非常に強く腹横筋を使うことができます。普通の腹筋のトレーニングでは、腹直筋や外腹斜筋・内腹斜筋が使い込まれた段階にならないと、腹横筋がなかなか使われないんです。その場合、腹横筋が発達するような段階になると、外腹斜筋・内腹斜筋も大変発達してしまい立派な腹筋になってしまいます。

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