シェイプ&ビューティー womens

【私たちのカラダ転換期 episode.1】フィットネストレーナー・原島さみら「自分に自信が持てたのはトレーニングのおかげです」

昔は自分の身体に自信が持てずに、摂食障害と戦った過去もあるという原島さみらさん。現在はパーソナルトレーナーとして活動する傍ら、数々のフィットネスコンテストで活躍している。そんな彼女に、トレーニングを始めたきっかけなどを伺った。

【写真】原島さんのカッコいい筋トレ写真

私はパーソナルトレーナーとして活動しています。コンペティターとしては、サマースタイルアワード2020年で優勝したのが最初。翌年行われた筋肉祭のビューティーフィットネスモデル部門でも優勝することができました。また、自分自身が摂食障害で苦しんだ経験をもとに、摂食障害のカウンセラーもしています。オンラインで食事を見てアドバイスをするなど、自分が摂食障害だったときにほしかったサービスを提供している形です。

トレーニングを本格的に始めたきっかけは、当時やっていたサロンモデルの仕事がゼロになってしまったこと。加えて、以前から自分の身体に対してコンプレックスがあったので、自分を管理する力をつけたいと思ったんです。

YouTubeを見ていたときに、いろいろな大会の存在を知って、これなら一生モノの知識がつくんじゃないかなと思って、パーソナルジムに行ったのがきっかけです。トレーニングと同時進行で、食に対して大きな抵抗があったので、摂食障害の克服と自分の体を変えるためにパーソナルジムに行ったのが、トレーニングとの出会いでした。当時のトレーナーさんはコンペティターとしても活動していて、「一緒にサマスタに出よう」ということを目標に、基礎から始めました。

そもそも最初は、自分に自信がなさ過ぎて、姿勢がとても悪かったんです。身長が高いのに巻き肩で、前腿は張っているし、体重が重くて体脂肪率も高かった。トレーナーさんには、「日常生活からきれいな姿勢じゃないと、きれいな筋肉もついていかないよ」と言われ、家でできるストレッチをはじめ、まずはコンディショニングに時間を割きました。そこから徐々にトレーニングを始めた形です。

私の場合、大会に出るのが目標だったので、まずはアウトラインを形成するために、お尻や肩のトレーニングをしました。特に最初は背中の筋肉が皆無で、ラットプルダウンをするときに背中の感覚がわからないくらいだったんです(笑)。そんな状態から、みっちり教えていただきました。

トレーニングを始めたことで、自分に向き合ったことが一番大きかったかなと思います。これまでは、内側にエネルギーを向けずに、「あの人、脚が細くていいなあ」とか、常に見ているのは外ばかりだったんです。基本的に誰かと比べて生きているから、すごく自己肯定感が低かった。でも、大事なのは自分自身なんだと気づきました。パーソナルトレーニングを通じて、そんな心の変化が大きかったですね。

食事では、身体が変わる感覚を本当に体感しました。昔はジャンクフード三昧だったけど、タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維とバランスよく食べるようにしたんです。ただ、いろいろな情報に流されてしまっていたときは、なぜかタンパク質はプロテインだけにするとか、魚を全然食べていないなんてこともありました。健康的な食事をとることに不安感があったんです。糖質制限が流行るとお米が怖いとか、魚は脂が多いから太るとか、そういう思い込みにとらわれてしまっていたので、そこから抜け出すのにも心の面の変化は大きかったですね。

昔は添加物だらけの食事をとっていたからこそ、もともと腸内環境が悪くて、メンタルがネガティブに働くことが多かったし、常に身体がだるかったんです。体重が重かったのもありますが、原因のわからない不調とか、生理痛も重かった……。栄養を考えた食事に変えてからは、バランスの良い栄養を取り入れることで身体のだるさがなくなったり、腸内環境がよくなったりして、体質が変わってメンタルも上がっていく相乗効果がありました。理想の食事のイメージは和定食です。タンパク質も炭水化物もしっかり取れますから。

自分のなりたい身体やそれぞれの目標に向かって、動画を見るとかパーソナルジムに行くとか、今は選択肢の多い時代です。人生の主役は自分なので、やりたいことがあれば挑戦してみてほしいなと思います。トレーニングは、それを通して自己管理能力などいろいろなものが得られるのでお勧めですね。

私自身の今後は、自分のインスタを自分の人生の記録にしたいと思っています。将来、母になって競技から離れてもまた戻ってくるとか、そういったライフステージの変化を積極的に発信していきたいです。

取材:飯塚さき 撮影:中原義史(初出:Woman’sSHAPE Vol.26)

次ページ:原島さんのカッコいい筋トレ写真

次のページへ >


-シェイプ&ビューティー, womens
-