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新鋭筋肉エリート吉岡賢輝「ウエストが細くないと勝てない時代を作りたい」

数多くのドラマが見られた昨年の日本選手権。選手たちはどのような思いで、あの日のあのステージに上がったのか。ここでは男子ボディビル、女子フィジークの各2位から12位までの選手を単独取材。感動の舞台裏に迫る。

取材:IRONMAN編集部 撮影:中島康介

若き実力派登場!

2021年男子日本ボディビル選手権大会12位・吉岡賢輝「もっと上を目指そうとやる気が出ました」

今の気持ちは、12位になって不満はありませんが、すごく悔しかったですね。日本選手権ファイナリストという響きは聞こえはいいですが、結局ポーズダウンで一番最初に呼ばれてしまいましたから。“負けた”という感覚が強いですね。でも、逆に良かったと思う面もあって、ファイナリストでも一桁台の順位になっていたら、その順位に安心していた気がするんです。そうすると上を目指さなくなりそうで。なので、12位になったことで、来年はファイナリストの中でもっと上の順位を目指そうと、「やってやろう」と、すごくやる気が出ました。
今年に入って、神奈川選手権のゲストや大会に向けて減量していましたが、4月に新型コロナウイルスに感染してしまい、力も筋肉も落ちてしまいました。減量は続けていましたが、モチベーションが上がらない日々が続いていました。そんなとき、神奈川のゲストの際に、ポージング指導をして下さっている吉田真人さんの練習に行ったとき、同じ神奈川のトップ選手の金子芳宏選手、相澤飛鳥選手、そして相澤隼人選手がいて、大会に向けて熱心に練習する姿を見て、一気にスイッチが入りました。モチベーションもすごい上がりましたね。それも8月の頭だったので、日本クラス別まではすぐのところでした(笑)。

吉岡賢輝選手のフリーポーズ

来年への課題は、今年日本選手権に出てみてサイズ不足を感じたので筋肉を大きくすることと、ミッドセクションが細い分、凹凸感が弱いので強化したいのと、脚を全体的に良くしたいのがあります。脚は、仕上がりや、マッスルコントロールがまだ上手くできなくてセパレーションが弱いので、そういうところが上手くなるように練習します。来年は、日本クラス別と日本選手権を狙います。クラス別では70㎏以下級に階級を上げる
ことを目指し、松尾幸作選手、加藤直之選手、出るかもしれない田代誠選手や合戸孝二選手と並んでみて、そこにいる自分はどう見えるかを日本選手権前に試してみたいと思っています。日本選手権では、一桁台の順位を目指していきたいです。そして、最終的な目標にもなりますが、『ウエストが細くないと勝てない』という、新しいボディビルの時代を作りたいと考えています(笑)。

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