趣味として長年ヨガを続けていたYUKARIさん。57歳のときにヨガを学び、インストラクターの道へ。挑戦し続けるYUKARIさんにインストラクターになった経緯などを伺った。
私のヨガのスタートは、33年前の第一子の産休中、近くのヨガ道場に習いに行ったことでした。数回行って中断、4人の育児からひと段落し、10年経って再開。振り返れば自分も20数年とヨガ歴だけは長く、インストラクターという仕事に興味を抱くようになりました。通っていたスポーツクラブでヨガの養成講座があることを知り、悩んだ末に自分の勉強のためと思い、57歳のときにヨガを学び始めました。ヨガ哲学の奥深さなどは衝撃で、私の今まで知っていたヨガは、ほんの一部に過ぎなかったと思い知らされたと同時に、「ヨガを学べるって素晴らしい」と思えました。養成を卒業して数カ月、近くのジムで新しくスタジオが併設される話があり、思い切ってデビューすることにしました。最初は会員さんが一人もいなくて、凹んだり自信を失ったりしましたが、少しずつ来てくれてリピートしてくださるようになり、ヨガを伝えることの楽しさを感じていました。
そんなとき、バレエのレッスン中にアキレス腱を断裂してしまいました。そのときは頭が真っ白になりましたが、このことは何か意味のあることと考えている自分がいました。しばらく自宅療養しなければならず、不自由な生活ではありましたが、当たり前だと思っていた生活の有り難さを再認識できる貴重な体験でした。床バレエのエクササイズは寝転んで行え、ケガのリハビリにもなり、オンラインのレッスンでインストラクターの資格をとることができました。
私自信、子育てに悩んだり、周りの目を気にしたりして自分を責めて苦しかった時期がありました。ヨガに出会って、前向きにいられるようになったと思います。現在60歳ですが、心も身体も楽になるヨガをこれからも伝えていきたいと思います。
取材：FITNESS LOVE編集部 撮影：中原義史 写真提供：YUKARI （初出：Yoga＆Fitness Vol.11)
