ヨガ

『モデル&ヨガインストラクター 里見 茜』ヨガから芽生えた手放す勇気と穏やかなマインド【Yoga&Fitness】

里見茜さん自身の体験を通してマタニティヨガや産後ケア、妊活にも活かせるヨガを広く伝えているヨガインストラクターの里見茜さん。SNSでは3んにヨガを始めたきっかけや自身に起きた変化、あわただしい日常に無理なくヨガを取り入れるヒントなどをうかがいました。

発売中の雑誌『Yoga&Fitness vol.11』に掲載の「ヨガから芽生えた手放す勇気と穏やかなマインド」より内容を一部抜粋してお届けします。(全内容はYoga&Fitness vol.11でお読みいただけます)

【写真】里見茜さんの美しいアーサナ

──マタニティ中や産後ケアも含め、生活のなかに無理なくヨガを取り入れるヒントやヨガの魅力を発信している里見さん。ヨガを始めたきっかけから、ぜひ教えてください。

里見 始めたのは2013年なので、ヨガに出会ってちょうど10年になりますね。雑誌の専属モデルをしていたのですが、当時は細ければ細いほど男子だけでなく女の子にも人気だった時代で、周囲からも痩せるように言われていたんです。それで、ヨガでもやってみようかなと。

──スタートはダイエット目的だったのですね。始めてすぐにヨガの効果や魅力を感じたのでしょうか。

里見 最初はホットヨガに通っていたのですが、友人に誘われて常温でのヨガも受けてみることにしたんです。その時の先生がとてもよい方で。呼吸をすることによって精神的にも落ちつくんだなという感覚も初めて得られて、それでヨガの資格を取ろうと決めてハワイに行きました。

──思い立ってすぐにハワイへ?

里見 はい。思ったらすぐ行動しちゃう性格ですね(笑)。もっとヨガを知りたいと思ったけれど自分一人では勉強できなかったので、「そうだ、学校へ行こう」と。それに、当時は25歳でまだ独身だったので、自由に動けたことも大きかったかもしれません。入学の際に佐藤ゴウ先生というヨガインストラクターの方に面接していただいて、ますます「ヨガっていいかも」という思いが強くなってきて、ハワイで資格を取ったという感じですね。

──先ほど「精神的に落ちつく」という言葉がありましたが、思い切って行動に移せたのも、それが大きな理由のひとつでしょうか。

里見 そうですね。雑誌モデルという競争の激しい世界にも疲れていたし、若かったので仕事のあとに朝まで遊んで、そのまま撮影場所に向かうなど不規則な生活にもなっていました。食事にしても健康志向ではなかったので、今振り返ってみると、きっと心も身体も疲れているような状態だったんですね。

──そうした疲労状態を癒してくれたのがヨガだったんですね。

里見 しかも疲れを癒すというだけでなく、呼吸を深めることによってメンタルを含めて安定する自分がいたんです。それまでは呼吸なんて意識することもなく、深い呼吸もほとんどしていないような日々だったと思います。それが呼吸にフォーカスするだけで落ちつけて。荒れていた波を落ちつかせるじゃないですけど(笑)、きつい生活をしていたことに気づけたことも、講師になるきっかけになりました。最初は行き当たりばったりではあったのですが、もともと身体を動かすのが好きだったので、ハードな日々も苦ではなかったですね。

──学生時代に何かスポーツをやっていたのですか。

里見 陸上競技の走り高跳びと中距離です。ヨガに出会ったことで、自分は身体を動かす仕事のほうが合っているんだなということにも気づきました。最初の頃は1日に5レッスンを毎日続けていましたね。

──教える側になってみて、また新たな気づきなどはありましたか。

里見 私がどうして人に教えたいと思ったかというと、自分自身がマインドの大きな変化を実感できたので、それを伝えていきたいなと思ったからなんです。実際、レッスンが終わったあとは、参加された方がみんなリラックスして表情が柔らかくなっているんですね。その表情を見るのがすごく好きだし、講師をやっていてよかったと思う瞬間でもあります。昔は人に対して、ついつい偏見を持ったりもしていましたが、今はそういうこともなくなりました。(続きはYoga&Fitness Vol.11でお楽しみください)

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取材・文:藤村幸代 撮影:Ap,inc. (初出:Yoga&Fitness Vol.11)

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