JBBF選手 コンテスト

元砲丸投げ女子が「丸く密度感あるお尻」で魅了 仕事・育児と多忙の中でコンテスト優勝

「中学高校のころから有言実行、言ったことは成し遂げる。努力は惜しみません」

【写真】激変!進化した善本富久美さんのビフォーアフター

『JBBF第7回西日本ビキニフィットネス選手権大会』(9/1開催、京都府ボディビル・フィットネス連盟主催)は身長、年齢の区別がないオーバーオール戦で行われた。43名のエントリー(欠場9名)という激戦の中、決勝審査で審査員7人全員が1位票をつけた善本富久美(よしもと・ふくみ/36)さんが優勝した。

「元々運動は好きで、得意です」という善本さんは中学、高校時代陸上部。中学では砲丸投げ、高校では砲丸投げ、円盤投げ、やり投げという投擲(とうてき)種目の選手だった。高校時代には円盤投げで近畿大会学年別3位の成績を残している。

社会人になってからはフィットネスジムでトレーナーの仕事をしてきた。

転機は2022年。ゴールドジム京都二条でビキニフィットネスの安井友梨選手のセミナーを受講したことだった。

「安井さんの身体を見て、私もやってみたいと思い、安井さんに『いつかステージで横に並びたいです』とお声がけしました」

トレーナーの仕事をしていても、ボディメイクのトレーニングをしていたわけではない。結婚、出産を経た当時の体型はビキニフィットネス選手の体型からはほど遠いものだった。

「アウトラインを作るトレーニングを始めました。はじめは何もわからないのでInstagramで調べて『尻トレのためにアメリカに渡った女』鳥海真央さんと知り合い、コーチをお願いしました」

大会デビューは2023関西選手権。いきなり優勝し、その勢いのままオールジャパンに挑んだ。

「オールジャパンで安井選手と並んだけれど、全く歯が立たず予選落ちでした。悔しくて会場の外で泣いて泣いて泣いて……泣きまくりました」

「競技歴10年と1年では雲泥の差があることを目の当たりにした」という善本さん。

「オールジャパン後の1年間、アウトライン、肩、背中、ハムとお尻、細いウエストを作ってきました。エクサイズトレーニングスタジアム(愛知県)の柏木先生や、メンズフィジークの伊吹主税選手など、いろいろな人のところへ行ってお話を伺い、トレーニングやストレッチを試行錯誤しました」

1年間やってきたことが実を結び、西日本選手権で優勝することができた。オールジャパンまでにまだまだウエストを細くしていくつもりだ。

善本さんの一番の応援団は家族。

「身近な人たちが、がんばっている私を見て喜んでくれるのが一番うれしいです。ただ、西日本選手権前は夏休みで大変でした。毎朝5時起き、30~45分のランニングから始まり、シャワー、朝ごはん、下の子を保育園へ送って、小学生の息子の宿題を見て、仕事もして、なんだかんだで夜の寝かしつけが終わるのが22時半。23時から夜中1時までジムでトレーニングをして、5時に起きるというくり返し。ポケットには常にチューブを入れて、子どもをお風呂に入れている間など、すき間時間を見つけてはストレッチしていました」

「いつかジャパンのジャージを着たい」という善本さんの最終目標は国際大会で活躍すること。まずは今月末、オールジャパンでの活躍に期待しよう。

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材:あまのともこ 写真提供:善本富久美

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