ボディコンテストで活躍する選手を取材する当メディアの投稿型企画「私のコンテストデビュー戦」。本企画では、現在コンテストで活躍している選手に自身初コンテストを振り返ってもらい、その上でこれからコンテストデビューを考えている人へのアドバイスを語ってもらった。
【写真】12kgの減量に成功し、ビキニもレギンスも着こなす平間さん
2020年に世界を襲った未曾有のパンデミックによる緊急事態宣言や外出自粛は、人々の生活だけでなく、体型も変えてしまったといっても過言ではない。2023年のAPF東京大会でコンテストデビューを果たした平間由香さん(ひらま・ゆか/40)さんも、そのきっかけは新型コロナウイルスだった。
「コロナが流行り出したとき、大好きな旅行にもなかなか行けなくなり日々の楽しみが減ってしまいました。最初はダラダラしてしまうことも多かったですが、やはり時間が勿体ないと思い、本格的にダイエットを決意しました。通っているジムでパーソナルトレーニングをお願いし、結果的に12kgの減量に成功しました」
その大きな成功体験から、トレーニングが生活の一部となり習慣化できたと話す平間さん。コンテストの楽しさにもすっかり魅了され、今では充実したフィットネスライフを送っている。
「とにかく楽しかったです!大人になって、こんなに夢中に、がむしゃらに頑張れることはなかなかないので、大人の青春ですね!」
「以前は仕事や家族に多くの時間を費やしてきましたが、今は自分が夢中になって追いかける目標ができたことで、毎日が充実しています」
コンテストに出場したことで、自分のことがどんどん好きになり、下を向いていた自分が前を向いて走り出した。ちょうどその頃に仕事でも責任ある立場を任されたことで、公私共に結果を求める貪欲な人生に。
「コンテストは個人戦というよりも、トレーナーさんやポージングレッスンの講師の方と一緒に頑張っていく団体戦だと思います。そのための信頼関係が何より大切ですし、本番に向けての体調管理なども必要になるので、仕事にも通ずることがたくさんあると思います」
結果を追い求めるためには、ポージング練習や食事管理など、厳密な自己管理と、時には自己犠牲も必要かもしれない。
だからこそ、コンテスト出場を決めたその日の思いや目的を忘れることなく自分を高め続けることで成長を実感でき、それがまた次の目標への原動力となっていく。
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文:林健太 写真提供:平間由香
パーソナルトレーナー、専門学校講師、ライティングなど幅広く活動するマルチフィットネストレーナー。マッスルゲートにも出場経験あり。