マッスルゲート選手 コンテスト

「艶やかビキニボディ」の51歳がコンテスト優勝! 30代でぽっちゃりした自分に嫌気が差し筋トレ開始

4月6日(日)に開催された『マッスルゲート大阪』。この日のビキニフィットネス35歳以上160cm超級とマスターズの部で見事優勝を果たしたのは、フィットネスインストラクターとして活動する横田なおみ(よこた・なおみ/51)さんだった。

【写真】横田なおみさんの艶やかビキニボディ

美しいプロポーションに洗練されたポージングに会場は魅了された。横田さんは筋トレ歴20年、コンテスト歴は10年、さらにJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の2級審査員の資格も持つ歴戦のビキニ選手だ。長年競技に向き合ってきた横田さんにとっても、この日の勝利は「やっぱりうれしい」と感じられるものだったという。

「10年ほどビキニ競技をやってきて、もうやめようかなって思ったこともあります。そのときは、コンテストに漠然と出場し続けていることに気づいたんです。もう一度、ボディコンテスト出場し始めたときの『勝ちたい!』という自分の気持ちに向き合おうと決めました。なので、今回の大会はほっとしたというのが正直な気持ちです。だけど、同時に『よし、また今日から頑張ろう!』という気持ちにもなれました。運営の方々や観に来てくださった方から、たくさんパワーをもらえた1日でした」

そう語る横田さんがトレーニングを始めたのは、30代のころ。ぽっちゃりした自分に嫌気がさし、ジムに足を運ぶようになったのが始まりだった。当時、トレーナーにすすめられて初めてボディコンテストの世界に触れ、そこから10年。今では競技のある日常が当たり前になっている。

「仕事との両立は大変だけど、早起きしてストレッチ、時間を見つけてジムに行く。それが毎日のルーティン。空き時間があれば、カフェよりもジムを選びます」

サポートしてくれるのは、メンズフィジーク選手でもあるパートナーの存在。競技への姿勢は時に横田さん以上にストイックで、食事内容にもこだわっているという。

「パートナーの存在が、気持ちを甘やかさない大きな支えになってます。『中途半端にやるなら出るな』って、私自身にも言い聞かせてます」

年間を通じて食べているのは、鶏胸肉・卵・ブロッコリー・白米。この4つを基本に、量や比率を調整しながら身体の反応を見ていく。むくみが出やすい体質ということで、減量期にはスイカやきゅうりといった利尿作用のある食材も取り入れるようにしている。

「筋トレも20年ほどやっていますが、劇的な変化なんてなかったです。毎年『あぁ、今年も変わらなかったな』って思いながら過ごしてます。それでも、なぜか続けられてる。案外、私ってトレーニングが好きなんだなって思います(笑)」

ビキニフィットネスという競技は、数字や記録で評価されるものではない。日々の変化、女性特有の周期、わずかなコンディションの違いが結果に大きく影響する。だからこそ難しく、だからこそ面白い。

「なかなか変わらない身体でも、51歳という年齢でも、まだ成長できるんだなって思える瞬間があるんです。何歳でも、自分を好きでいられる身体をつくっていきたい。その手段として、トレーニングは最高だと思ってます」

横田さんは昨年の、マッスルゲートの優勝選手やその他大会の成績上位者だけが出場できる『ゴールドジムジャパンカップ』では3位に入賞している。今回のマッスルゲート大阪の優勝をはずみに、今年はジャパンカップでの優勝を目指していく。

横田なおみ選手

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

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取材:柳瀬康宏 撮影:上村倫代

執筆者:柳瀬康宏

『IRONMAN』『月刊ボディビルディング』『FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。NSCA認定パーソナルトレーナー,ストレングス&コンディショニングスペシャリスト、NASM認定コレクティブエクササイズスペシャリスト。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動。2019年より毎年ボディコンテストに出場中。

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