「『行動なきは次の世界は広がらず』。一歩踏み出すことの大切さを子どもにも教えられたらな、と感じています。いつも応援してくれている家族には心から感謝の気持ちでいっぱいです。その気持ちを忘れずに、これからも日々前進していきたいと思います」
2025年ベストボディ・ジャパン国内開幕戦、近畿大会が4月5日に大阪国際交流センターで行われた。フィットネスモデル部門レディースクラス(35歳~49歳)では、佐藤桃子(さとう・ももこ/41)さんが準グランプリを受賞した。トレーニングしてコンテストにも挑戦することで、佐藤さんの人生は大きく変わろうとしている。
産後メンタルの不調でトレーニングを始めた佐藤さん。不調から快復し、今はさらに意欲的にトレーニングに取り組んでいる。仕事もあるので、トレーニングはお子さんの習い事の間の隙間時間にするなど、やりくりの工夫をしている。
「家事に関しても、朝片付けられないことは帰宅後にしていますが、掃除は何かをするついでにすることが多いです。2階に上がるついでに床掃除、トイレに行くたび整える等、なるべくやることがたまらないようにしています」
「トレーニングは週4、5回で、時間は1時間から1時間半。内容は部位ごとに肩と胸の日、肩と背中の日、下半身の日で分けてトレーニングしたあとに、無限階段やトレッドミルで傾斜をつけて歩く有酸素運動をしています。トレーニングによって生理前のPMSも改善されて気分の浮き沈みや揺らぎもなくなりました。身体を動かすことがメンタルの不調にも良いことは知られていますが、それだけでなく、目標ができたことも私にとっては大きく前進できた点だと思います。肉体的、精神的、そして社会的にも満たされた状態が真の健康につながると、今はとてもよく理解できます」
「ベストボディでは、フィットネス部門で日本一を狙っていきます」と佐藤さん。
「『女性らしく、美しく、健康な筋肉美』を表現することが目標です。過度に辛い身体作りをするのではなく、普段から良い食生活、姿勢、運動を心がけて健康に暮らしつつ、美しさを作り上げること。たまには食べたいジャンクな食べ物もあります。でも食べたらその分身体を動かして整えること。そうしていると、自然と脂質の多すぎるもの等、身体が以前より受け付けなくなっていきます。そうなると自然と体型も健康もキープされていきます」
「ベストボディ・ジャパンのフィットネス部門は、バランス良く筋肉をつけて魅力的に魅せる表現力、ポージング、ウォーキング、知性や品格、明るさ、スポーティな筋肉美……どれかが欠けることもなく総合的に判断されて審査されるので、コツコツと、全偏差値を上げて『芯からの美しさ』を表現できるように努力していきます」
自身のトレーニング以外に、『body make salon TABLE 』代表の澤田(卓)さんにオンラインでのパーソナルトレーニングを月に数回受け、『WAKATA PHYSIO STUDIO』で青山(友香子)さんのピラティスにも通う佐藤さん。年内にフィットネス関係の仕事を開始すべく、準備しているという。
「過去の私と同じように不調を抱えている方のメンタルに寄り添ったお仕事をしていきたいと考えているので、先日NESTA(全米エクササイズ&トレーナー協会)のスペシャリスト資格のうちの一つ、『NESTAストレスリリーフスペシャリスト』の資格を取得して参りました。ストレスについて、そしてメンタルフィットネスについて学ぶことができたので、今後の仕事に役立てていけたらと思います」
取材:あまのともこ 撮影:岡 暁
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。
-ベストボディ選手, コンテスト
-BBJ, ベストボディ・ジャパン