「私のモットーは『向上心・好奇心・羞恥心』この3つの心を失わないこと!」と話す、長川泰子(ながかわ・やすこ/55)さんは5月11日(日)、倉敷市民会館にて開催された『ベストボディ・ジャパン2025岡山大会』のベストボディ・ジャパン部門、クイーンクラスで、準グランプリに輝いた。
ベストボディ・ジャパン協会が運営するボディコンテスト『ベストボディ・ジャパン(BBJ)』は、一般的にイメージされる筋肉量の多さを競う大会ではなく、バランスのとれた肉体美と見た目の美しさが評価される大会だ。
「今年の冬から、スノースクートを始めました!」と話す長川さんは、スキーにダイビング、ゴルフに社交ダンスと、多趣味を極めている。そんな長川さんに、ボディコンテストや人生を楽しむ秘訣を伺った。
【写真】丸みのあるお尻と締まったウエストが美しい、長川泰子さんのビキニ姿
日常もコンテストも『私らしく、とにかく楽しむ!』
50代とは思えないメリハリボディで会場を魅了した長川さんの今年のテーマは『私らしく』だ。
「大会の感想は、ひと言で表すと『清々しかった』です!今年のボディコンテストは、勝敗にこだわらず、まずは楽しもうと思っていました。家族との時間や、日常を大切にしようと思って挑んだのです。もちろん手を抜くという意味ではありません。ベスト・ボディジャパンの掲げる『美姿勢』に私は共感していますし、目指すところです。そのため、日々努力しています。心地よい緊張感と高揚感が、最高に楽しいです!大会への出場は、私にとって一番のエステであり、アンチエイジングだと感じます」
『大会への出場そのものが、最高のレッスン』と長川さんは目を輝かせる。
「身長差はともかく、絞り具合などに反省点がありました。ポテンシャルの高い選手たちのなかで、善戦できたと思っています。自分の欠点を隠し、長所を目立たせてメリハリボディに魅せる技術の大切さを再認識しました。上手く身体を引き上げられたので、身長が高く身体を細く見せることができたようです。ウエストもくびれが際立ち、おへそも縦になっていたとトレーナーさんからも言っていただけました。身体とポージングの硬さ、ウォーキングに課題を見つけたので、今後はその点を改善していきたいと思います」
「リラックスする強さが大切」と話す長川さんの笑顔は、とびっきりキュートだ。
「13cmのハイヒールを履いて、美意識を保ちながら立つことはとても大変です。でも、大変そうに見せてはダメなんですよね。観る方々にも、力が入ってしまいますから。舞台に立つと、少々不安に感じてしまうし、緊張もしてしまいます。けれども、心から『とにかく楽しい!』と思うと、自然と楽しそうなオーラが滲み出るのかもしれませんね。表彰式で審査員の吉田和彦先生から『表情が大変良かったです』とお褒めの言葉をいただけて、とてもうれしかったです!」
動作は地味なのに、効果絶大な『地味トレ』
車に轢かれたリハビリで始めた筋トレにハマり、大会にも出場するようになった長川さんは、今は『地味トレ』にハマっている。
「初期は、ゴリゴリに筋トレしていました。筋肉量も多く育っていたのですが、なんだか理想の身体と違っていて、戸惑ったものです。2023年の初めに出会った深沼開トレーナーに『とりあえず、筋トレやめよっか』と言われました(笑)。必要以上に力まないように力を適度に抜きつつ、インナーマッスルや内転筋を鍛えました。約一年後、アウターの筋肉が弱まり、インナーの筋肉が使えるようになってきたように思います。おかげさまで、四頭筋を使わなくなり、重心も前重心から後ろ重心になりました。深沼開トレーナーとの出会いが、トレーニングに対する考え方や、方法が変わったターニングポイントでしたね」
『地味トレ』は週3回、パーソナルトレーニングで行っているという。
「私はあまり、筋トレらしい筋トレをしていません。しかし最近、ハムストリングや中殿筋に効かせるトレーニングを再開しました。ちゃんと狙った筋肉に筋肉痛がきているので、フォームが上手くなったように思います。トレーナーさんにも、フォームを褒められることが増えました。以前はトレーナーさんに指摘されても、頭と身体が連動していなくて上手くできませんでした。今は『ここ違うよ』と指摘されても、すぐに理解できるようになっています。自分の身体が分かってくる喜びは快感で、トレーニングが楽しくて仕方ないです!」
インナーマッスルを鍛える地味トレに転向したことで、自分の軸を知り、身体の動きが分かるようになってきたと話す長川さん。軸がブレなくなり、飛距離も伸びて、趣味のゴルフにも良い影響があったそうだ。
日々のトレーニングが多くの趣味に生かされ、生き生きとしている長川さんからは、『好奇心や向上心を持って楽しむ姿勢の大切さ』を教わることができるだろう。
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取材:山口夏織 撮影:岡暁
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。
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