サマスタ選手 コンテスト

会社員兼サロンオーナーの42歳が「水着部門」で3つの賞を受賞 4時起床、5時からジムに通う日々

6月8日(日)に開催された『サマースタイルアワードBODY MAKE CUP』の女子水着部門でベストボディ賞、オーディエンス賞を獲得し、そして『新人類&ROOKIE CHALLENGE CUP 西日本予選』のビキニ(ベティ)部門で優勝という成果を上げた塩路理香(しおじ・りか/42歳)さんは、平日は会社員として働き、夜や休日はサロンオーナーとして活動する二足のわらじを履く。サロンでは昨年日本選手権優勝に輝いた木澤大祐さんが監修したジュラシック筋膜リリースを採用し、今回のコンテストでも前日と当日に自身のコンディションを整えるために活用したそうだ。

【写真】塩路理香さんの引き締まったメリハリボディ

「平日のデスクワークが運動不足の原因だったんです。特に趣味もなかったので、何かしなきゃと思って筋トレを始めました。大会当日は、本当に日常では味わえない緊張感でした。でも、まさか3つも賞を頂けるなんて思っていなくて、とてもいい経験になりました」

もともとは運動不足解消のために始めた筋トレだったが、きっかけは一冊の雑誌だった。

「『ウーマンズシェイプ』という雑誌を買ったことがきっかけでした。読者モデルに応募したのですが、撮影場所が憧れのゴールドジムでした。住んでいる三重県はゴールドジムがないのでとてもうれしかったですね。その撮影のときに知り合った方がフィットネス大会に出ていて、その応援に行ったんです。何人かの方に『理香さんも出てみたら?』と誘われたのがきっかけで、興味を持ちました」

忙しい日常の中でも工夫を凝らし、隙間時間を有効活用していたという。

「会社へは歩いて通勤し、昼休みも家に帰って食事を取るようにしていました。そうして歩く時間を増やしました」

またトレーニング時間の確保が難しい夜を避け、早朝4時30分起床、5時からジムでトレーニングをする生活を続けた。

「最初は起きるのがつらかったけど、慣れると朝の方が効率よく時間を使えました。食事ではグルテンフリーを基本に、砂糖はラカント、脂質はMCTオイルを使っています。大豆やキノコ、鯖や鮭などを意識して摂取し、食べ物を見ると『これは何の栄養素かな?』と考えるようになりましたね。分からなければ調べたりもしました。蒸し野菜も多く取り入れていて、せいろで蒸すことで栄養素を逃さず、素材本来の味を楽しめます。塩を少し振って食べるのが気に入っています。野菜は種類を多くして、食事の量を増やすためにも意識して取りました。また脂質を抑えた食事に変えただけで、体重が順調に落ちてウエストのくびれが出てきました。トレーナーさんの指導があって、初めて食事の重要性を実感しました。159cmで56kgだった体重が、有酸素運動なしで4カ月で5kgも減量できたのは驚きでしたね」

減量期は好きなお酒も我慢でき、「職場では筋肉の話題で盛り上がることもあり、トレーニングしている人たちとコミュニケーションが増えて楽しくなりました。共通の話題ができると職場の雰囲気も良くなりますよね」と職場での変化も実感した。

最後に塩路さんは明るくこう語った。

「自分を大切に、自分のために時間を使うことが何より大切だと思います。何でもいいので目標を作り、全力で楽しむことをおすすめします。私自身、筋トレを始めて生活がとても充実しました」

塩路理香さん【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材・文:柳瀬康宏 写真撮影:岡 暁

執筆者:柳瀬康宏
『IRONMAN』『月刊ボディビルディング』『FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格:NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動。2019年よりJBBFやマッスルゲートを中心に、毎年ボディコンテストに挑戦中。

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