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#3 なぜ痩せないのか?体質チェック表で「自分に合う食べ物」が見つかる【旅からみえた体質改善 ─カラダを見立てる東洋医学─】

「体質改善」。よく耳にする言葉だが、一体どのようにして改善するのか?何をもって改善と言うのか?元Yoga&Fitness編集部員が、世間が決めた健康像や当たり前を疑い、体質改善を東洋医学の観点から深掘りしていく新シリーズ。読めば自分の身体に対する考えが180度変わるかもしれない。

前回の記事では、「正しい」と言われているものを追いかけるほど、自分の感覚がわからなくなることがある、という話を書いた。では、自分に合っているもの、合っていないものとは、どうやって見つけていけばいいのだろうか。東洋医学では「正解」よりも「今の自分に合っているか」を見ていく。では一体、何が合うのか?「体質」を見てみよう。

「サラダをたくさん食べているのに痩せない」
「運動を始めたのに、逆に疲れやすくなった」
体質改善をサポートしていると、そんな話をよく聞く。世の中には、「身体にいい」と言われるものがたくさんある。でも、それが全員に合うとは限らない。子どもを見ていると、とてもわかりやすい。よく食べるのに細い子。少食なのにぽっちゃりしやすい子。ずっと動き回っている子。運動よりも静かに過ごすのが好きな子。人は、それぞれ違う性質を持って生まれてくる。アーユルヴェーダでは、この生まれ持った性質を「プラクリティ(本来の体質)」と呼ぶ。

生まれつきの体質を知りたい方はこちら↓
【関連リンク】生まれ持った体質を知る

ただ、実際の体質改善で大切なのは、「生まれつきどうだったか」だけではない。今、身体がどんな状態になっているのかを見ることも、とても大切。じつは、生まれつき痩せやすい体質の人が、太っていることも珍しいことではないのだ。

本来はそうではなかった人が、不規則な生活や睡眠不足が続けば、不安感が強くなったり、眠れなくなったり。無意識に緊張していたり我慢が続けば、甘いものが食べたくなったり、炎症や肌荒れとして現れることもある。また、お酒を飲みすぎてラーメンを食べた翌日は一日中、重だるいことは想像できる。このような、生まれつきとは関係なく、今の生活によって乱れた状態を「ヴィクリティ」と呼ぶ。生まれ持った体質はあくまでも傾向。生活習慣や環境によって、身体の状態は常に変化する。

さらに、アーユルヴェーダでは、身体も自然も、「空・風・火・水・土」のバランスでできていると考える。植物で考えると少しわかりやすい。風が強すぎれば枝から折れやすくなったり、太陽ばかり当たっていたら葉っぱが枯れ、水をあげすぎれば根から腐ってしまう。このように不調は“どこかのバランスが偏っているサイン”なのだ。

以下で紹介するヴィクリティ(現在の状態)のチェックでは、「今の自分の偏り」を見ることができる。さらにあわせて、や「体質別の食べものや習慣」も紹介している。ぜひチェックしてみてほしい。

不調の原因を診断

生まれつき決まっている体質(プラクリティ)と違い、「ヴィクリティ」とは環境によって変わってしまった現在の状態・体質のこと。つまり、現在の身体のアンバランス度。プラクリティとヴィクリティが一致するような生き方が居心地の良い状態だろう。ヴィクリティを優先して解消することが大切だ。下記のチェックシートを使い、ヴィクリティを診断してみましょう。最近の体調を振り返りながら、ヴァータ、ピッタ、カパ、各項目を5段階で点数をつけ、合計点を出します。

ヴァータ
・肌が乾燥している
・寝つきが悪い、睡眠不足
・下痢と便秘が交互で起きる
・便秘が多い
・おならが多い、お腹が張っている
・手足が冷たい
・フケが多い
・頭痛、筋肉痛などの痛みや痙攣が起こる
・動悸がする、呼吸が早い
・午後になると疲れる
各項目を5段階評価をする(0…当てはまらない、1…あまり当てはまらない、2…どちらとも言えない、3…まあまあ当てはまる、4…当てはまる)

ピッタ
・下痢、軟便気味、肛門がヒリヒリ
・胸焼けがする
・肌に炎症ができる
・顔が赤い、鼻が赤い
・目が充血している
・暴飲暴食、大食い
・冷たいものが食べたくなる
・喉がよく渇く。口が塩辛い
・口内炎。口臭
・イライラする

各項目を5段階評価をする(0…当てはまらない、1…あまり当てはまらない、2…どちらとも言えない、3…まあまあ当てはまる、4…当てはまる)

カパ

・寝過ぎてしまう。目覚めが悪い
・日中も眠い
・浮腫んでいる
・身体が重く、何もやる気が起きない
・湿気、冷たい気候で体調が悪くなる
・手足がだるい
・口の中がネバネバする
・アレルギー性鼻炎、鼻水や鼻詰まり
・痰や咳が出る
・お腹が空かない

各項目を5段階評価をする(0…当てはまらない、1…あまり当てはまらない、2…どちらとも言えない、3…まあまあ当てはまる、4…当てはまる)

各ドーシャの点数が20点以上のもの、もしくは、4チェックが一つでもあれば、今、見直すべきドーシャ。

タイプ別食事法

A ヴァータ(風・空)タイプ

心配ごとが多い、眠りが浅い、疲れやすい。心がなんだか落ち着かないときは、甘味、酸味、塩味のもの、暖かくて油分のある食事を取るのがお勧め。反対に、渋みや辛味、苦味は控えよう。冷えと乾燥は体内の「風」を過剰にするため、身体を冷やす生野菜や、パンや小麦など乾燥したものも避けるとよい。生活リズムの乱れにも気をつけよう。

B ピッタ(火と水)タイプ

下痢やニキビや皮膚の赤み、怒り。身体に「炎症」があるときは、甘味、苦味、渋味、冷性かつ油性の食事を取ると良い。また、辛味、酸味、塩味の食事、アルコールは症状を悪化させるので控えること。とにかく炎症を抑えることが大切なので、水分補給や休養を忘れないこと。

C カパ(水と土)タイプ

だるさや眠気、浮腫み、頭痛、咳、鼻水などの症状が表れ、メンタル面も落ち込みやすい。カパのバランスが乱れているときは、身体が重たくなっている状態なので、身体を動かして汗や排泄ができると良い。食べすぎず、飲み過ぎないこと。辛味、苦味、渋味、温かくて乾燥した軽い食事は身体に「熱」と「動き」を与えるので、お勧め。避けるべき食べ物は甘味、酸味、塩味、揚げ物などの油っぽいもの、肉や乳製品などの身体を重くするもの。

松本みなみ

執筆:松本実奈美(まつもと・みなみ)
元Yoga&Fitness編集部。退職後、ヨガ修行と一人旅を兼ねて約2カ月間インド生活を送る。WORLD PEACE YOGA SCHOOLの『200 Hour Yoga Teacher Training』講座修了

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