7月6日、京都パルスプラザ・稲盛ホールでベストボディ・ジャパン協会主催『モデルジャパン2025京都大会』が開催された。レディースクラス(30歳~39歳)では名取杏奈(なとり・あんな/37)さんがグランプリに輝いた。
「4年前からダイエットがきっかけでトレーニングを始めました。2歳差で2度出産し、体重も気になりましたが、背中、お尻、腰肉、首など後ろ姿のシルエットが崩れて、おばさん体型になっていたのです。週6日自宅でプランクなど自重トレーニングと、平日は会社のトレーニングルームで昼ごはんの後にマシントレーニングに取り組みました」
徐々に効果が出て、半年後には5kg体重が落ちた。
「たしかに痩せたのですが、自分でトレーニングすると腹筋ばかり鍛えてしまって、メリハリがなく、寸胴の身体になってしまいました。くびれもあってお尻も高く、女性らしいラインを作りたいと思い始め、モチベーションも上がるかなとベストボディに出ると決めて、パーソナルジムへ行くことにしました。3年前のことです」
名取さんは食品メーカーで食品研究の仕事をしている。
「食品の成分がどう身体にいい影響があるか、という基礎研究をしています。普段からタンパク質や筋肉の論文を読んでいるので、仕事で得た知識が私の身体にも反映されているはずです(笑)」
名取さんが大事にしているのは「よく観察すること」。
「食事は基本的には体重1kgあたりx1.8gのタンパク質を固定して取り、脂質と炭水化物の量を変えています。たとえば炭水化物を増やしたり、減らしたり、1、2週間同じバランスで様子を見ますが、そのときの身体の調子や季節によって反応が変わります。良さそうだったら続けるし、免疫が落ちてきたり、アレルギー症状が出てきたりした場合はまた少しバランスを変えていきます」
「睡眠が取れないときもありますが、そこも自分の体調を見て、判断が鈍ってきたと思うときは休むようにしています。食事も筋トレも、やりすぎたら浮腫んだり、どんどん疲労がたまったりするので、そのときの自分の体調をよく観察して、ふさわしい対応を心がけています」
名取さんは、9歳と7歳のお子さんがいる30代後半、働き盛りの年齢。5月には上海へ5日間の海外出張もあり、普段から残業も多い。
「無理しすぎないというのは大切です。私も心がけていますが、ボディメイクをしていると、気づかず無理をしてしまうことがありますので、自分の身体の声を聞くことを大切にしたいです」
取材:あまのともこ 撮影:岡 暁
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。