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52歳がつくりあげた丸いヒップと美しいボディライン 「13kg増からの減量」を乗り越えてグランプリに輝く【筋トレ】

「コロナ禍に鏡に映った自分の姿がみっともなくて……。これはマズいと思ったんです」

そう話すのは、6月29日に開催されたベストボディ・ジャパン主催の『モデルジャパン2025兵庫・神戸大会』のクイーンクラス(50〜59歳)でグランプリを獲得した角口二三子(かどぐち・ふみこ/52)さん。フラワーアレンジメント講師として活動する傍ら、ボディメイクに励み、引き締まった身体で魅了した。

【写真】角口二三子さんの丸いヒップと美しいボディライン

特殊な短期間ダイエットのためにしていたこと

年齢とともに代謝が落ち、少しずつ体重が増えていくことに危機感を抱いたという角口さん。46歳のとき「まずは3カ月間だけ……」と決めたパーソナルトレーニングで、約10kgの減量に成功。

その後も数年間ジムに通い、トレーニングのモチベーションを上げるためにコンテストを探したところに出会ったのが、ベストボディ・ジャパン。そして、50歳にして人生初のコンテストに出場した。

しかし、2024年11月に行われた日本大会を終えた後、数カ月耐えてきたお菓子の我慢や食事制限から解放された結果、13kgのリバウンドをしてしまったそうだ。

2025年のコンテスト出場に向け、準備期間はわずか3カ月ほど。普段はバランスの良い食事を心がけているが、「大会が間近という特殊な状況で、どうしても……というときにケトジェニックで減量を行います。私は体質的に合っていたようで、停滞期もほとんどなくスムーズに落とせました」と角口さん。

ケトジェニックとは、糖質の摂取を制限し、脂質をエネルギー源とする食事法。身体が糖ではなく脂肪を優先的に燃やす「ケトーシス」という状態に導くことで、減量が進むのが特徴だ。

オールブラン入りヨーグルトを取りつつ、タンパク源はサバ缶や鶏胸肉、魚介類から。アボカドやチーズ入りのオムレツ、きのこ類も定番メニュー。鶏胸肉とおからを使った手作りつくねは、作り置きしていたそうだ。

モチベーションの維持には“視覚化”が効果的だった。履きたいジーンズや、着たい服を先に買って、いつも見える場所に置いていたという。

初心者のボディメイクは、食事の見直しと自重トレから

角口さん自身は、基本的にジムでがっつり筋トレをする派。ジムに行けない日は自宅で自重トレーニングや、ゴムバンドを使ってドンキーキックやクラムシェル、ヒップスラストなどを行なっている。

また、最近はストレッチにも注力。ケアを怠ったことで股関節を痛めてしまったことが原因だった。身体に向き合い、軽い重量や自重トレでもしっかり効くように意識しているという。

「筋肉は年齢に関係なくつきます。私と同年代で初心者の方は、自重での筋トレと食事内容を見直すことから始めてみてほしいです。ジムに通えない人は、ゴムバンドを使った自宅トレーニングがお勧め。食事内容もたんぱく質を意識して取る、間食を見直す。こういったことからやってみましょう」

大きな変化をすぐに求めず、小さな変化を集めたその先に、理想のボディがある。年齢にとらわれず自分と向き合い続ける角口さんは、「身体はいつからでも変えられる」――その事実を証明する存在だ。

角口二三子さん

 

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取材・文:小笠拡子 大会写真:岡 暁 写真提供:角口二三子

小笠拡子(おがさ・ひろこ)
ボディビルにハマり、毎年筋肉鑑賞への課金が止まらない地方在住のフリーランスライター。IRONMAN・月刊ボディビルディング・Woman’s SHAPEなどで執筆・編集活動を行う。筋肉は見る専門で、毎月コツコツ筋肉鑑賞貯金をしている。

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