ゴールドジムアドバンストレーナーである相澤隼人選手（※）と加藤直之選手が、トレーニーが見落としがちな種目の盲点を鋭く指摘。身体の使い方や動作の前提から見直すことで、効果が劇的に変わる。
※現在はゴールドジムアドバンストレーナーとしての活動を休止している。
取材・文：舟橋位於 撮影：岡部みつる、舟橋 賢 Web構成：中村聡美
効果半減！
スクワット：よくある残念フォーム３選
❶膝から曲がって動作している
NGポイント
股関節が屈曲しない状態で膝だけが曲がってしまっている。これでは自然に深くしゃがみ込むことができない
❷股関節が曲がりすぎてしまう
NGポイント
お尻を後方に突き出す意識や背中を反るような意識が強すぎると、股関節が過度に曲がったフォームになってしまう
❸ボトムで重さを支えることができない
NGポイント
体幹部に力を入れて固定しないと、ボトムでウエイトを支えることができない。結果として、背中が丸まってつぶれたフォームになってしまう
トレーナー直伝！
スクワット：理想のOKフォーム
動作の流れ
①母指球、小指球、かかとの3点で床を踏む
②バーベルが足裏の真上に乗っていることを確認する
③しゃがんでいく際は、膝関節と股関節を同時に曲げていくようにする
④一連の動作の中で、床をしっかりと押すようにする
ココがポイント
バーベルの重さを利用してしゃがんでいくのは間違い。関節の可動性を確認しながら、自分の力でしゃがめるようにする必要がある
＋α！ここで差が付くワンポイントテクニック
いつでもジャンプできる姿勢を作る
適切なしゃがみ方は、人それぞれの骨格によっても変わる。大切なのは、しゃがんでいくどのタイミングでもジャンプができるかどうかである。バランスを崩したり、力が発揮できなかったりする場合は、自分に合った正しいしゃがみ方ができていないと考えられる
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あいざわ・はやと
1999年10月21日生まれ、神奈川県相模原市出身。身長164㎝。アイデンティティの筋肉を携えて唯一無二の俳優道を歩み出す。新規受付はストップしているが元ゴールドジムアドバンストレーナーでパーソナルトレーナー。JBBF（公益財団法人日本ボディビル・フィットネス連盟）の審査員としても活動中。JBBF日本男子ボディビル選手権2021～2023年優勝。
かとう・なおゆき
1981年生まれ、埼玉県出身。身長161cm。オン70kg／オフ76kg。幼少期より体操競技に打ち込み、9歳から20歳までの11年間にわたり鍛え抜かれた身体感覚を土台に、22歳頃から本格的にトレーニングを開始。以降、ボディビルに情熱を注ぎ続けながら、2007年より子供体育スクールの責任者として指導に携わり、2015年よりゴールドジムに勤務。現在はアドバンストレーナーとして、トレーニングサポートにあたっている。2019年 JBBF日本男子ボディビル選手権3位。
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