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「フォームの作り方と維持」に苦戦!ベントオーバーロウイング【トレーニーが悩む「5大種目」攻略ガイド❺】

マッスルゲート出場者にアンケートを実施したところ、約200名から寄せられた声。その中でも「やり方が合っているか分からない」という声が多かった上位5種目を東海大学健康学部の有賀誠司教授に解説いただいた。悩める多くのトレーニーを救う、ガイドブックとして参考にしてほしい。

監修:有賀誠司
取材・文:舟橋位於、小笠拡子 撮影:舟橋賢 Web構成:中村聡美

フォームと動作が難しい
ベントオーバーロウイング 38票

寄せられた声

姿勢を作る、フォームを維持するのが難しい
腰が痛くなる
背中に効いている感じがしない
動作自体が難しい
脊柱起立筋への疲労が先に来てしまう

アンケートまとめ

ベントオーバーロウイングに関しては「フォームの作り方と維持が難しい」という意見が圧倒的に多く、その次に腰への不安が多く寄せられた。また、「ストレッチや収縮感が得られにくい」、「うまく背中に負荷が乗らない」などの声も目立った。

正しいフォーム

①脊柱をニュートラルに保ったままバーベルを握る

②肩甲骨を内転させながらバーベルをすねから離さないようにしつつ膝まで挙げる

③肘を上げて股関節に向かって、バーを斜めの軌道で引き切る

ココがポイント

一定姿勢をキープしたまま、バーを安定した軌道で挙上する技術が重要です。バーを引ききるには、チーティングの技術も必要となります。

 

効かせられない原因はココにある!
NG動作と改善のポイント

❶骨盤が後傾し、上半身が丸まってしまう

NGポイント:動作中に腰背部が丸まってしまう

【考えられる影響】
・腰の怪我のリスクがある、また、肩甲骨の内転がしにくくなるため、可動域が狭くなりやすい

【改善のために】
・股関節を屈曲させたヒップヒンジの姿勢を習得する

❷脇が開いてしまう

NGポイント:脇を開いたフォームになってしまう

【考えられる影響】
広背筋よりも三角筋後部への刺激が強くなりやすい

【改善のために】
・フィニッシュ局面で脇を締めて肘を胴体に近づける

改善のためのエクササイズ

【解説】
壁に殿部を当てて体重を後方にかけるようにして行うと、姿勢が安定しやすくなる

動作のバリエーション

上半身が立ったフォーム

【解説】
膝上からスタートできるため、腰への負担を軽減しやすいが、一方で広背筋の十分なストレッチが難しい面もある

上半身の前傾が大きいフォーム

【解説】
広背筋の十分なストレッチが可能だが、姿勢支持能力や膝下から膝上へとバーを通過させる技術が必要となう

ご協力いただいた学生モデル

あるが・せいじ
1962年、東京都生まれ。東海大学健康学部教授・大学院健康学科研究科長、日本健康運動指導士会会長、日本トレーニング指導者協会相談役、JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)監事。ボディビル競技では、日本社会人選手権や関東選手権のタイトルを獲得するとともに、1991年と1993年にアジア選手権2位の成績を収めている。

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佐藤奈々子選手
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