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HYROX 初心者ガイド|必要な体力・持ち物・準備のすべて

近年、フィットネスレースの中でも注目を集めている「HYROX」。誰もが同じ条件で競える明確なルールと、ランニングとファンクショナル(機能的)ワークを組み合わせた競技構成が魅力となっている。

その人気を象徴するかの如く、2026年1月に大阪で開催される日本大会では、メンズダブルス、オープン、プロのいずれのカテゴリもわずか数日で完売した。

競技志向のアスリートから、体力向上を目指す一般参加者まで、幅広い層に支持されているのは「自分の設定した目標に対して純粋に挑める」点。本稿では、HYROXに初挑戦する人向けに、準備、トレーニング方法、そしてレース当日の過ごし方を整理し、挑戦の動機づけになる実践的なアドバイスをお届けする。

HYROX

HYROXとは?初心者が知っておきたい競技の基本

HYROXは、1kmのランニングと8つのワークステーションを交互にこなしていくフィットネスレース。ワークアウトの負荷は各カテゴリで明確に定められており、個人の力量がそのままタイムに反映されやすい構造になっている。

HYROXのルールと種目構成

1kmのランからスタートし、それを終えるとフィットネス種目を行う。これを繰り返すことで、合計8kmのランと8種類の種目を完遂する構成になっている。

個人で全てを行うシングル、二人でゴールを目指すダブルス、4人組で1kmのラン×2回と2つの種目を分担するリレーの3部門に分かれており、ワークアウトの負荷は、誰でも挑戦できてゴールが達成しやすいオープン部門と、より高負荷で挑戦的なプロ部門によって棲み分けされている。

1.スキーエルゴ(Ski Erg):1000m
2.スレッドプッシュ(Sled Push):50m
3.スレッドプル(Sled Pull):50m
4.バーピーブロードジャンプ(Burpee Broad Jump):80m
5.ロウイング(Rowing):1000m
6.ファーマーズキャリー(Farmers Carry):200m
7.サンドバッグランジ(Sandbag Lunge):100m
8.ウォールボール(Wallball):100reps

HYROX
【HYROX JAPAN】公式ルールブック

マラソンと筋トレを組み合わせた新競技

HYROXはランニングとファンクショナルトレーニングを組み合わせた新しい国際フィットネスレース。持久力だけでなく、筋力やメンタルも総合的に競い合う競技と言っても過言ではない。

マラソンよりも参加のハードルは低く、性別・年齢・レベルに応じたカテゴリが設定されているため、誰もが無理のなく挑戦できる“世界共通フィットネス競技”として急速に広がっている。

HYROXに必要な体力レベルの目安

合計8kmのランニングと8種目のファンクショナルトレーニングを行うため、一定の持久力や筋力は求められる。出場カテゴリにより必要とされる体力も若干異なるが、出場者のレベルは幅広く、初心者でも十分に完走を目指せる。

ランニング持久力の基準

5〜10kmを走り切れる持久力があることが望ましいが、HYROXにはタイム制限がないため、持久力に自信がなくても、ゴールに到達できる。

実際、HYROXは年齢や性別、運動経験に関わらず99%以上がレースを完走している。マラソンのような長距離走の持久力までは必要なく、適度に休憩を挟みながらランとワークアウトをこなせば、自分のペースで完走できる設計になっている。

筋持久力と全身のバランス

高度なテクニックや極端なパワーは必要としないが、ランで酷使する下半身に加え、体幹や上半身など全身の連動性高いほど、レース終盤まで安定したペースを保てる。
ワークアウトで疲労した体でランを走り切る持久力が一番のポイントとなる。

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