11月9日(日)大阪市ドーンセンターの舞台で、一際観客の視線を引き寄せる選手がいた。ステージでの堂々とした立ち姿、キレのあるアウトラインと表情を見せたのが、『サマースタイルアワード(以下サマスタ)関西予選』のビキニモデル部門(※)トールクラスで優勝し、オーバーオール(総合)も優勝、さらに「その日最も出場カテゴリーに適し輝く選手」に贈られるMVPを受賞した、佐藤晴華(さとう・はるか/27)さんだ。
※全体的に丸みがあるアウトライン、 トレーニングしたうえでのバランスのとれたスタイル、ビキニに合ったしなやかなポージング、ビーチが似合う身体が評価される

疲労管理が躍進の一助に
「今回はPRO(※)を取るために、絶対に負けられなかったんです」
※各地区予選(本選)の優勝選手にPRO契約権利が与えられ、契約するとPRO戦への出場権利が得られる
ステージ裏ではずっと緊張があったという佐藤さん。だが、いざライトの下に立つと空気が変わった。サマスタらしい華やかな演出に包まれ、オーバーオール戦、MVP戦は純粋に楽しめたという。そして、もっとも印象的だったのは、一人の友達の存在だ。
「初めてサマスタに出たころから仲良くしている友達が、同じ大会のビキニモデルショートで優勝したんです。その後はオーバーオールで二人並んで一緒にステージに立つことができて本当にうれしかったです!」
筋トレやボディメイクは自分との戦い。時には孤独を感じることもあるだろうが、仲間と共に同じステージに立てたその瞬間は、一人じゃないことを確かに教えてくれた。
今回のコンテストで引き締まった身体を披露し、オーバーオール優勝を果たしたが、これまでと減量方法は大きく変えたわけではないという。ただ一つ、普段ならやらない工夫をした。
「今まではトレーニングを休んだり、オフの日をほとんど取らずに走り抜けてきたんです。でもそれだと疲労が溜まっていた感じがしたので、今回は、意識的に休みを入れることにしたんです。そのおかげで疲労が溜まらず良いコンディションになったのかもしれないです」
トレーニングが好きな人ほど休むことが苦手だが、休養もパフォーマンスを底上げする大切な要素だと気付かされる。
佐藤さんは、これまで「日本一を獲りたい」と思っていても、なかなか口に出すことができなかったという。それは「自分なんかが言ってもいいのか」という自信のなさがあったからだ。だが今年、佐藤さんの世界は変わった。支えてくれる人が増え、一緒に頑張る仲間の存在の大きさを再確認できたからだ。
目標はただ一つ。『ビキニモデルのPRO戦で優勝すること』
ステージで光を放つとき、ひとりで輝いているわけではない。積み重ねてきた時間と、背中を押してくれた人たちの思いが、ポージングを強く美しくする。その積み重ねたエネルギーが、今回のオーバーオール優勝という結果に結びついたのだろう。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
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取材・文:柳瀬康宏 撮影:岡 暁
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。
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