サマスタ選手 コンテスト

"丸く上がったヒップ"でコンテスト2冠の34歳「筋トレを楽しむ気持ちを取り戻しました」

11月23日(日)、千葉県・青葉の森公園芸術文化ホールにて『サマースタイルアワード 2025 最終予選』が開催され、古田智香(ふるた・ちか / 34)さんがビキニモデル部門トールクラスで1位を獲得した。さらにダブルエントリーとして出場したビューティーフィットネスモデル部門トールクラスでも1位に輝き、2冠を達成となった。

【写真】古田智香さんの美しい身体の曲線

トレーニング歴は6年程になるという古田さんだが、「最初の4年はトレーニングになっていなかったも同然」と振り返る。

「当時はただ大会に出たいからジムに行っているという感じでした。各部位、オーソドックスなメニューしかやっていませんでしたし、バリエーションもほとんどありません。極端に聞こえるかもしれませんが、1部位につき1種目程度のトレーニングで『やった気』になっていたんです。肩のトレーニングにいたっては一切行っておらず、ポージングを練習していれば良いとさえ思っていましたね。筋トレの重要性を理解しないままボディメイクを始めてしまっていたのだと思います」

リラックスで筋肉にもメンタルにも好影響

他団体への挑戦もした今シーズン。トレーニングへの気合いの入りようもこれまで以上であった。

「今シーズンの途中までは他団体へのコンテスト出場を中心に考えていました。私の課題は筋量の少なさだったので、過去の自分を超えるため高重量と向き合ってトレーニングをしてきましたね。でも、いざ大会に出場すると結果は5位。これは自分の中では超圏外の順位で。悔しいというより理解ができないという感覚に近かったです。たくさん泣いて結果を受け入れることもできず、自信も失ってしまいました。あれだけ頑張ってトレーニング量をこなしてきたのに筋量がまだ必要というフィードバックを受けたので、正直もう無理だと。そのため10月はかなり気持ちが落ち込んでしまいましたね」

そんなとき、ある人からかけられた言葉で目を覚ました。

「”せっかくステージに立ったのだから楽しまないともったいない” と声をかけてくれた方がいました。この一言で自分は結果にこだわりすぎてステージ自体を楽しめていなかったことに気づいたんです。サマスタという団体に出場を決めた今回の目標は、『最後まで笑顔で楽しむこと』。結果はどうであれ、仲間をたたえ、拍手できる気持ちをもつことを目標に出場しました」

やると決めたことはとことんやり込んでしまう性格だという古田さんだが、そういった気持ちのゆとりがパフォーマンス向上に好循環をもたらした。

「筋量は確実についたので、今大会に向けては左右差のないバランスのとれた身体を目指して調整をしてきました。ストレッチにはずっと取り組んでいましたね。身体を緩めることで筋トレ時は対象筋に効かせやすくなりますし、リラックスすることもできます。何も考えない時間も作るようになったことで、ほどよくプレッシャーも排除でき、ボディメイクを心から楽しめるようになったとも感じています。気持ちにゆとりができたことも、今回良い成績を収めることができた要因の一つでしょう」

ストレスなく筋トレを心から楽しむマインドも、ボディメイク成功には必要な要素となるようだ。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材:池田光咲 撮影:北岡一浩

執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。

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