「デブは海行くな!」「痩せたら可愛いのに」
他人から投げかけられた心ない言葉を、真正面から受け止めながらも、田中理穂(たなか・りほ/31)さんはそれを“原動力”に変えてきた。
【写真】田中理穂さんの美しい背中が映えるバックポーズを含む7枚

「痩せたらモテる」から始まった筋トレ人生
「痩せて可愛くなったら、海に行っていいってことか。よし、やろうって思いました(笑)」
そう前向きに捉えた田中さんは、ボディメイクにのめり込み、ついには全国大会大会である『ゴールドジムジャパンカップ』に出場し、ウーマンズウェルネスで8位入賞という結果を残した。
筋トレを始めたきっかけは、実にシンプルだ。
「痩せたらモテると思ったから(笑)」
社会人になり運動習慣が途切れ、体型にコンプレックスを抱えていた田中さんは、トレーニングを始めたことで少しずつ身体と心の変化を感じるようになった。
「ボディメイクを始めてから、すべてがポジティブになりました。仕事で理不尽なクレームを受けても、今は全然平気です」
現在の職業はスポーツインストラクター。自らの経験を通じて、身体を変えることが人生そのものに好影響を与えることを実感しているという。
順調に見える道のりの裏には、苦い失敗もあった。過去には「食べない減量」に走り、ウェルネス競技にもかかわらず脚が細くなりすぎた状態で大会に出場してしまったこともある。
「今は“しっかり食べて絞る”を徹底しています。運動量が多い日ほど、きちんと食べる。そこを疎かにしないのが私のこだわりです」
得意部位は背中。トレーニングでは「小指側で引く」という基礎を徹底し、効かせる感覚を何より重視している。
田中さんが目指す理想の身体は、女子フィジーク日本一を4度獲得した澤田めぐみさんのような造形だ。
「YouTubeで初めて見たときに、この人と同じステージに立ちたいって思ったんです」
その想いは今も変わらない。今回のジャパンカップの結果についても、「非常に悔しい。悔しくて仕方ないです」と率直な胸の内を明かす。
酷い言葉に負けなかったから、今がある
「デブなんだから海に行くな」と言われた過去。
その言葉に傷つきながらも、投げやりになることなく、自分を変える選択をした。
悔しさも、怒りも、すべてを身体づくりに注ぎ込んできたからこそ、今の舞台がある。田中理穂さんの挑戦は、まだ終わらない。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
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取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩










