「年齢を理由にあきらめず、計画して、積み上げて、まだまだ身体を作っていきたいです」
そう語るのはトレーナーとして活動するとく子(とくこ/65)さん。極端な食事制限で激やせを経験し、50代で本格的にトレーニングを始めてバルクアップに成功。今も進化を続けるとく子さんの筋トレ継続の秘訣とは。
【写真】増量してムキムキに進化したとく子さん(ビフォー:ベストボディ・ジャパン写真とマッスルなアフター写真6枚)

左:2013年、右:2025年
トレーニングを始める前の2013年、身長169cmで体重が54kgから64kgまで増加したとく子さん。そこからまずエステや加圧トレーニングを試したあと「お金をかけないと本気になれない」と感じ、糖質制限のパーソナルジムに入会した。
「3カ月で64kgから49kgまで落ちたんです。内容はシンプルで、軽いトレーニングと食事管理。炭水化物を一切取らない、甘いものも食べない、根菜類も避けていました」
痩せたことをきっかけに、知り合いの勧めで「ベストボディ・ジャパン」に出場。
「ベストボディ・ジャパンに出場して3年目くらいからJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)に興味があり、1人でJBBFの大会を観戦しに行く度に、『格好いいな〜いずれ私も出てみたい!』と思うようになりました。しかし、皆カツカツに絞って、真っ黒なので怖くて、なかなか一歩を踏み出すのに、勇気が要りました(笑)」
それでも2017年、ついにJBBFの女子フィジーク(女性で最も筋量の多さが求められるカテゴリー)への出場を決意。筋肉量を増やすために部位ごとにしっかり負荷をかけるトレーニングに変わった。
「トレーニングの強度も上がりましたが、パフォーマンスを高めるために1回に摂取するお米の量も増やしていきました。トレーニング前後もお米を取り入れています」
現在はオフシーズンで60kg、オンシーズンは、53kg。50代から始めたトレーニングで見事筋量を増やしボディコンテストで活躍している。短期集中で一気に落とす方法は確かに結果が出やすい。ただ、そのあとに筋肉をつけて身体を整えたいなら、食事制限だけでは難しい。トレーニングのパフォーマンスを上げるために、炭水化物もうまく利用すると良いのかもしれない。
継続のための明確な目標づくり
とく子さんが「トレーニングを始めてよかった」と感じたことは、日々のスケジュールをきちんと立てるようになったことだという。
「忙しくて思うようにジムに行けないときもあるんです。それでも続いた理由は、『大会に出る』という明確な目標があったからです。今や大会に出るためにトレーニングしていると言っても過言ではありません(笑)」
大会でなくても、例えば「夏までにTシャツをかっこよく着る」「旅行でたくさん歩ける身体を作る」でも良いから明確な目標を立てることが継続のポイントなのだろう。
ゴールが決まると、予定が決まる。予定が決まると、継続がしやすくなる。
とく子さんは同世代からジムで声をかけられることが増え、服もかっこよく着こなせるようになったという。
「同世代の方に若いと言われることも、続ける理由になっているかもしれませんね(笑)」
「この先の目標は、トレーニングを継続して体力を維持することです。年齢を理由にあきらめず、計画して、積み上げて、まだまだ身体を作っていきたいです」
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
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取材・文:柳瀬康宏 写真提供:とく子
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。










