サマスタ選手 コンテスト

港区のビストロ代表が健康美あふれるボディをつくり仕事とコンテストを両立 スケジュールの立て方に秘訣アリ

「あそこの奥さん、あんなに働いて、あんなによく食べて飲んでるのに、めちゃくちゃ鍛えていて脱いだらすごいんだって」

人気ボディコンテスト『サマースタイルアワード(以下SSA)』で昨年の神奈川予選優勝など結果を残す菊地慧(きくち・けい/36)さんは、こう言われることが理想だと話す。

【写真】菊地慧さんのスリムに引き締まった背中(ステージ写真10枚)

菊地慧さん

菊地さんは東京・港区でビストロを夫婦二人で切り盛りし、午前中から深夜まで働きながらボディメイク競技と両立している。「仕事があっての競技」と割り切る菊地さんの「仕事とボディメイクのバランスの取り方」とは?

「みんなはこんなにやってるのに、私はできない」2年間の葛藤

菊地さんのコンテストデビューは2023年。SSAのビューティーフィットネスモデル部門に出場したが、2023年も2024年も結果は残せなかった。それ以上に苦しかったのが、仕事と競技成績のバランスへの葛藤だった。

「競技をもっと頑張りたいけど、仕事もあって頑張れない。みんなはこんなにやってるのにできない……悩まされた時期も過去にはありました」

ランチタイムとディナータイムとバー営業をこなす菊地さんの1日は、朝10時から深夜1〜2時まで続く。3時間ほどの休憩時間も発注や仕込み作業を行うが、その中でも30分~1時間程度、時間を捻出してトレーニングを日々継続している。

ただ、筋トレの予定を立てていても、予約の問い合わせやお客様対応が入れば予定はすぐに崩れる。「できない自分」と「頑張っている他の選手」を比べては、焦りと罪悪感が積み重なっていった。

転機は2024年末頃。ふとビキニ選手に憧れている自分に気づいたことだった。そこから出場部門をビューティーフィットネスモデルからベティに変え、新しいパーソナルトレーナーと出会い、1時間のトレーニングの質が格段に上がった。そのとき、菊地さんの中でひとつの考えが「ストンと落ちた」という。

「『限りある時間の中でどう質を上げていくか』にシフトしました。そのためには、仕事が第一優先であるということ。競技に120パーセントで挑むのは変わらないですが、負けたからといって『もう仕事なんて』ってなることは絶対にないですね」

飲食店経営者だからこそできる、リアルな両立術

それ以降の菊地さんのスケジューリングは、シンプルかつ柔軟だ。週の頭に大まかなトレーニング計画を立てるが、「絶対ここで筋トレをする」とは決めない。「この日は肩、次は背中の上部、ここは時間が取れたら」という、あくまで仮のスケジュールを組む。仕事の都合で崩れることを最初から織り込んでいるから、崩れても焦らないという。

食事面では、フレンチのビストロを経営している菊地さん流の工夫がある。バターやオイルをふんだんに使うフレンチ料理を食べながら減量、というわけではないが、低温調理などフレンチの技法を得意とする夫に、減量期のローストビーフや鶏胸肉の仕込みを協力してもらいながらボディメイクをしている。

「飲食店で働いていると、夜型で不規則なイメージがあるのは分かっています。実際、不規則です。でもその中で『あの奥さん、あんなに働いていてあんなに食べているのに、脱いだらすごい』。そう言われるような健康美づくりを、長く続けていきたいんです」

仕事も、競技も、どちらも本気で続けていく。菊地さんの姿は、多忙を言い訳にしがちな人の希望になるのかもしれない。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材・文:FITNESSLOVE編集部 写真提供:菊地慧

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