「痩せているのに、自分のなりたい身体ではなかった」。そう振り返るのは、競技団体『APF』や『ベストボディ・ジャパン』の大会で活躍する戸町鈴香(とまち・すずか/33)さんである。かつては45kg台まで体重を落とし、食べないダイエットや糖質制限を繰り返していた。しかし現在は、体重が約10kg増えたにもかかわらず、「前よりきれいになった」と言われるようになったという。
【写真】戸町鈴香さんの「お尻は丸い、背中はデカい」と褒められる全身ポーズ写真

45kg台まで落とした過去、「ただ細いだけ」の身体だった
戸町さんがウエイトトレーニングを始めたのは2020年。インスタグラムで海外女性の引き締まった身体や、うっすら腹筋の縦線が入ったスタイルに憧れたことがきっかけだった。
「外国人女性のかっこいい身体を見ていたら、ベストボディ・ジャパンに出ている女性たちの投稿が流れてくるようになって、“私も出てみたい”と思ったんです。コンテストに出るなら筋トレを始めなきゃと思って、エニタイムフィットネスに入りました」
当初は週4~5回、1回1時間ほどトレーニング。大会前には有酸素運動も加わり、2時間近くジムに滞在するようになった。
2020年7月にはベストボディ・ジャパン千葉大会に初出場。ガールズクラスで3位に入り、その後の名古屋大会で2位となり、日本大会にも出場。全国トップ10入りを果たした。
だが、そこに至るまでには苦しい時期もあった。
もともとダンスを長年続けていた戸町さんは、周囲からは「スリムだね」と言われていたものの、自分では満足できていなかったという。さらに、その後は食べないダイエットや過度な糖質制限に走り、一時は45~46kgまで体重が落ちた。
「そのときは拒食症のような状態でした。確かに細かったけれど、今写真を見ると“ただ細いだけ”だったなと思います」

ベストボディ・ジャパン出場時(体重45~46kg)
10kg増えても「太って見えない」と言われるように
現在の戸町さんは、身長160cmで体重55~56kg。かつてより約10kg増えたが、周囲からは「体重が増えたように見えない」と言われることが増えたという。
特に褒められるのは、お尻と背中だ。
「お尻は“丸いね”と言われますし、背中は“でかい”と言われます(笑)」
体重が増えることに対して、以前は強い不安があった。しかし筋トレを続ける中で、その考え方も変わった。
「昔は、体重が増えることは悪いことだと思っていました。でも今は、体重が増えても身体は引き締まるし、見た目はむしろ良くなると実感しています」
2023年には競技団体APFのビヨンドカップでドレス、ビキニモデルの両部門で優勝。2024年にはビジョナリーカップのドレス部門で優勝し、グランドチャンピオンシップではビキニモデル全国3位、ドレス4位に入った。
かつては「細くならなければ」と追い込んでいた戸町さん。しかし今は、「筋トレしか勝たん」と笑う。
「緩くてもいいから、やめないこと。100点の筋トレじゃなくてもいいんです。続けることが結局、一番の近道でした」
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取材・文:FITNESS LOVE編集部 写真提供:戸町鈴香










